アメリカとヨーロッパ諸国にデフォルトの危険性がちらつく中、投資家は安全な逃避先を求めて貴金属に殺到しはじめた 世界の投資家がアメリカとヨーロッパの債務危機を懸念する中、今週月曜に金相場が1オンス=1600ドルを突破し、史上最高値を更新した。 英ガーディアン紙は銀相場も2%上昇し、40ドルを超えたと報道。5月初旬以来の高値となった。米連邦債務残高の上限引き上げをめぐる交渉が米議会で続き、投資家たちがギリシャをはじめスペインやイタリア、アイルランドなどのヨーロッパ諸国のデフォルト(債務不履行)に対する懸念をいっそう強める現状においては、金と銀の価格は今週中も上昇を続けるだろうと、金融アナリストたちは見ている。 EU域内の主要銀行90行のストレステスト(健全性の審査)の結果が先週発表されたのを受け、アメリカとヨーロッパの株式市場は1%以上下落した。この結果は金曜日の市場取引終了後に発表されたが、