少し前に読んだ本に、「文章力は社会人の基礎体力」だと書かれていた。 たしかに、学生時代とは違った意味で、会社では「文章」に触れる機会が多い*1。読み書きに割く時間だけを見れば、レポートや論文を執筆していた学生時代のほうが長いかもしれないが、会社では文面によるコミュニケーションが日常的に行われている。 メールをはじめ、報告書・議事録・稟議書・始末書など。会社で目にし、時には自分で書くことになる文章は多岐にわたる。しかもそれら文章は、単なる記録だったり連絡手段だったりと、それぞれに異なる性質を持っている。読む相手だって、個人だったり複数人だったりとさまざまだ。 このように、社会人に求められる「文章力」は学生時代と比べると幅が広く、ぶっちゃけダルい。というかそもそも、「文章力」という表現自体も曖昧なものだ。対象とする “文章” の目的・性質・読者・掲載場所などによって、磨くべき “力” の方向性