■管理教育「落ちこぼれ」生む ■なれあい型「成績上がらず」 クラスの雰囲気が良ければ成績が上がる−。学級集団と学力の関係を調査している早稲田大学教育・総合科学学術院の河村茂雄教授が、こんな仮説を裏付ける研究結果を発表した。教師の管理が厳しい「管理型学級」では成績は上がるが、逆に下がる子供たちも多い一方、管理しない「なれあい型学級」では成績が上がる子供が少ないことも判明。河村教授は「締めつけるだけでも子供と友達になるだけでもダメ。両方のいい点を持った『満足型学級』を目指すべきだ」と話す。(菅原慎太郎) 河村教授は、全国の小中学校で約5万人の子供にアンケートを実施。「学級集団分析尺度QU」という手法で、学級のタイプを(1)教師の管理が厳しい「管理型」(2)管理せず教師と子供が友達感覚で付き合う「なれあい型」(3)両方のいい点が生きて、子供の満足度が高い「満足型」(4)クラスの雰囲気が悪く