現在の抗がん剤は副作用が強く、延命効果が疑問視されるものも多いのは、良く知られている事実だ。75%のガンが有効な治療薬が無いとされる。しかし、ようやくガンを構造的に殲滅できそうな有望な治療方法が臨床実験に入ったようだ。 人間等の細胞は、DNAの情報をメッセンジャーRNA(mRNA)が細胞内の他の器官に知らせることにより、たんぱく質を生成している。1998年に、このmRNAの動きを阻害するRNA干渉(RNAi)という現象が発見された。RNAiは哺乳類に本来備わっている免疫機構で、細胞に有害なRNAを送り込み自己増殖を行うウイルスの一部が持つ二本鎖RNAや、その他のあらゆる有害なmRNAを破壊することができる。 POPSCIは、昨年4月に化学療法が有効でない肝臓がん患者19人に、このRNAi干渉を利用したガン治療の投薬実験が行われて、ガンを縮小させる事に成功したと伝えている。6月にバイオテク企
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