大きすぎた野望と、性急すぎた経営陣 同時に、取締役会のほうでも足下の事柄がおろそかになってしまった。Friendsterサイトでは、ユーザーの急増によってパフォーマンスが著しく低下していた--ひどい時にはアクセスするだけでも40秒もかかっていたという。それにもかかわらず、取締役会の面々はそうした問題の解決を他人任せにして、大半の時間を潜在的な競合相手のことや、VoIPのような新機能の追加についての検討に費やしていたという。現在Friendsterで社長を務めるKent Lindstromは当時の状況について、「彼らはいつも次のこと("next thing")の話ばかりしていた。VoIP機能(の追加)、他言語での展開、大手広告主との契約・・・しかし、われわれは真っ先に解決すべき根本的な問題を解決していなかった。サイトがきちんと動かないという問題をだ」と述べている。 このLindstromは当