日本で世界に先駆けて収益化に成功した、ICT関連ビジネスの成功事例の一つにカーナビゲーションシステムがある。すでに80年代初めごろから商品として投入され、今では日本市場の約7割の自動車にカーナビゲーションが搭載されている。2000年代の半ばくらいまでは世界のカーナビゲーションの8~9割は日本製と言われ、日本は間違いなくカーナビゲーション大国だった。相応にカーナビゲーションには必須である電子地理情報データベース(電子地図)についても、常に世界の先端にいたといっても過言ではない。 そんな日本だから、従前より位置情報関連技術に携わる人材は豊富だったし、様々な関連ビジネスの裾野も早い段階からかなり広かったとも言えるが、SNSやスマートフォンの普及期にはさらに一層関連ビジネスの発展が喧伝されるようにもなり、旧来の関係者だけではなく、他の領域を専門とするエンジニアやマーケティング、広告宣伝関連の関係者
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