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ブックマーク / gendai.media (6)

  • 作家・佐藤優をつくった恩人、米原万里さんの「忘れられない言葉」(佐藤 優) @gendai_biz

    妹から見た姉の実像 米原万里さん(1950~2006年)は、ロシア語会議通訳、翻訳、エッセイ、小説などで大きな業績を残した異能の人だった。 『姉・米原万里』は、万里さんの3つ年下の妹・井上ユリ氏(作家の故・井上ひさし氏の夫人)による愛情に溢れた姉についての回想録だ。 外交官時代から筆者は米原さんと親しくしていた。2002年、鈴木宗男疑惑の嵐が吹き荒れたときも、米原さんは公然と筆者を擁護してくれた。また、東京拘置所から保釈された筆者に、米原さんは、職業作家に転身することを強く勧めてくださった。米原さんがいなければ、筆者が作家として第二の人生を歩むことはなかった。 米原さんは、見事なロシア語を話したが、ソ連に留学したことはない。日共産党の幹部だった米原さんのお父さん(米原昶氏、1909~1982年)が、チェコスロバキアの首都プラハに置かれていた国際共産主義運動の理論誌「平和と社会主義の諸問題

    作家・佐藤優をつくった恩人、米原万里さんの「忘れられない言葉」(佐藤 優) @gendai_biz
  • 「勉強デキ過ぎてキモがられた」東大卒哲学者のトラウマ(千葉 雅也) @gendai_biz

    東大生・京大生にいま最も読まれている”として話題の『勉強の哲学』。4月の発売から現在まで順調に版を重ね、人文書としては異例の大ヒットとなっている。 勉強についての指南書が次々出版される中、なぜこのだけがこれほど支持されるのか。日トップクラスの頭脳集団の心を掴んだポイントとは? その理由を、著者の千葉雅也自身が分析。さらに、これまでの勉強との関わり方や自身の体験から導き出した“勉強できる子どもの育て方”まで、存分に語ってもらった。 頑張れば頑張るほど、ズレていく 『勉強の哲学』はなぜ東大生・京大生にウケたのか。それは、僕自身の経験に基づく内容に、彼らが強く共感する部分があったからだと思います。 例えばこのの中にある“小学生の頃、うっかり難しい言葉を使って友達にからかわれたり、キモがられた”という記述はそのまま僕の実体験ですが、まわりの研究者仲間に聞いてみると、こういったことは学生時代

    「勉強デキ過ぎてキモがられた」東大卒哲学者のトラウマ(千葉 雅也) @gendai_biz
  • 日本のドラマがこの10年で急速につまらなくなった、本当の理由(田崎 健太) @gendai_biz

    今年もまもなく、各局のテレビドラマが秋の改編期を迎える。しかし近年、「見たいドラマがない」と嘆いている人も多いのではないだろうか。 芸能界・テレビ界の構造と内幕を、当事者への取材で明らかにする田崎健太氏のレポート。今回は、これまで誰も踏み込まなかったドラマ制作の「現場」から、その凋落の理由を解き明かす。 あるプロデューサーの自嘲 少し前、老人ホームを舞台としたテレビドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)が昼間の放映にもかかわらず高視聴率を記録し、話題となった。82歳になる脚家の倉聰は、このドラマを書いたきっかけは「同年配の友人たちが『見るテレビ番組がない』と漏らしたことだ」とインタビューで語っている。 大人の鑑賞に堪えるテレビドラマがほとんど存在しない、というのは多くの視聴者が感じていることだろう。 人気ドラマが軒並み25%~35%の高視聴率を誇った1990年代と比べると、現在のドラマ

    日本のドラマがこの10年で急速につまらなくなった、本当の理由(田崎 健太) @gendai_biz
  • 佐藤優が薦める日本国と日本人の特徴を知るための最良のテキスト(佐藤 優) @gendai_biz

    インド、中国とは異なる皇位継承 南北朝時代に南朝側の思想家・北畠親房(1293~1354年)によって書かれた『神皇正統記』(1339年頃に執筆と推定)は、日国家と日人の特徴について知るための優れたテキストだ。 2015年に今谷明氏による優れた現代語訳が新人物文庫から上梓されたので、古文が得意でないビジネスパーソンでも苦労することなくこの名著を読むことができる。 「大日者神國也(おおやまとはかみのくになり)」というのが、親房による日の定義であるが、これは日が他国よりも優越しているという排外主義的言説ではない。日の特徴は神道を原理とする皇統が続いているという意味だ。 〈大日は神国である。天祖の国常立尊が初めてわが国の「基」を開かれ、日神である天照大神が長くその統を伝えなされた。これは、わが国だけのことであって、「異朝」(中国・朝鮮・インド)にその類はない。そのゆえに、わが国を神国

    佐藤優が薦める日本国と日本人の特徴を知るための最良のテキスト(佐藤 優) @gendai_biz
  • 日本の学校から「いじめ」が絶対なくならないシンプルな理由(内藤 朝雄) @gendai_biz

    最近、また「いじめ」が大きなニュースとなっている。なぜいまだに根的な解決にいたっていないのだろうか。 いじめは80年代なかば以降、人びとの関心をひく社会問題になったが、いじめ対策は効果をあげていない。 それは、学校に関する異常な「あたりまえ」の感覚が一般大衆に根強く浸透してしまっているからである。マス・メディアや政府、地方公共団体、学校関係者、教委、教育学者や評論家や芸能人たちがでたらめな現状認識と対策をまき散らし、一般大衆がそれを信じ込んでしまうためでもある。 私たちが学校に関して「あたりまえ」と思っていることが、市民社会のあたりまえの良識を破壊してしまう。この学校の「あたりまえ」が、いじめを蔓延させ、エスカレートさせる環境要因となっているのだ。 きわめてシンプルな「いじめ対策」 いじめを蔓延させる要因は、きわめて単純で簡単だ。 一言でいえば、①市民社会のまっとうな秩序から遮断した閉鎖

    日本の学校から「いじめ」が絶対なくならないシンプルな理由(内藤 朝雄) @gendai_biz
  • 「憲法ってなんですか?」に対する、木村草太の答え(木村 草太)

    1 張り紙から過去が見える ここ数年、かつてなく憲法に注目が集まっており、私も、しばしばテレビやラジオの出演依頼を受ける。 報道機関で印象的なのは、セキュリティの厳しさだ。「社員証は必ず携行しましょう」といった張り紙をよく目にする。張り紙と言えば、夜のラジオでしばしば声をかけて頂く某局のトイレには、他局では見ないユニークな張り紙がある。「居眠りは止めましょう」と書かれているのだ。居眠りの常習犯がいたに違いない。 「憲法学者がなぜ張り紙の話など始めるのだ?」といぶかしがる方もいるかもしれない。しかし、張り紙は憲法理解のための良い素材だ。 2 憲法って何ですか? 仕事柄、よく「憲法って何ですか?」と聞かれる。答えかたはいろいろあるが、私は、「国家権力がしでかした失敗への反省から作られた張り紙のようなものだ」と説明することにしている。 歴史を振り返れば、国家権力は、気に入らない人間を弾圧したり、

    「憲法ってなんですか?」に対する、木村草太の答え(木村 草太)
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