埼玉県所沢市の子育て中の保護者が育児休業を取得した場合、保育園に預けている2歳児までの上の子を退園させる制度は違法だとして、市を相手取って退園の差し止めを求めて裁判所に訴えている問題で、子ども9人が市の制度に基づいて30日付けで退園したことが分かりました。 市の制度では、ことし4月中に出産した親は、上の子を今月末までに退園させなくてはならず、所沢市によりますと、期限を迎えた子ども9人が30日付けで保育園を退園したということです。 このうち2歳の子どもを預けている看護師の女性は、寝用のシーツや園内での着替えなどの荷物を受け取るなどして退園の手続きをしていました。女性は「ことし秋に仕事も復帰する予定ですが、これまで通っていた保育園に子どもを再び預けられるか不安です」と話していました。 所沢市は、仕事に復帰する際には退園した子どもは優先的に保育園に戻すとしていますが、原告らは、戻れる保障はないな