与那国島に生息する大型ミミズが、DNA解析の結果や形態的特徴から、台湾北部のタイワンオオミミズに最も近縁な新種であることが、太田英利・兵庫県立大自然・環境科学研究所教授らの研究で分かった。太田教授らは、250万年~500万年前、台湾と与那国島が陸続きだったことを示す有力な証拠になると指摘している。 与那国島のヘビを研究している太田教授は、ヘビが捕食するミミズにも関心を抱き、2013年、町教育委員会職員の村松稔さんから大型ミミズ2匹の標本を譲り受けた。台湾の研究者2人と共同で与那国島、台湾双方のミミズのDNA配列や形態形質を比較検討した。その結果、与那国島の大型ミミズが新種であることが判明した。 太田教授によると、与那国の大型ミミズとタイワンオオミミズのDNA配列は、似ているものの少なからず違いがあり、形態にも差異があった。双方の大型ミミズのDNA配列が変異し、両者が種として枝分かれするのに
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