九日午後二時十分ごろ、三重県四日市市のコンビナート群にある三菱マテリアル四日市工場の第一プラントで爆発があり、豊田裕久さん(48)=四日市市=ら同社の男性社員三人と下請け会社の男性作業員二人の計五人が死亡。二十~四十歳の男性作業員ら十二人がけがをして病院に運ばれた。一人が重症という。 メンテナンスの一環として、「危険物施設」から取り外していた円筒形の「熱交換器」(長さ約五メートル、直径約一メートル、重さ約五トン)の配管内を水洗浄しようとした際に発生した。熱交換器の重さ約二百キロのふたを重機で取り外した三秒後で、「トリクロロシラン類」などの残留物が空気中の水分に触れて水素が発生し、爆発が起きたとみられる。ふたは約十メートル先まで飛んだ。