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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (30)

  • 『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』から始める歯切れの悪い意見 - シロクマの屑籠

    この文章は、歯切れが悪い話として受け取っていただきたいし、少なくとも私はそう読んでもらえたらと願いながらこれを書いている。 歯切れの悪い話とは、アニメや漫画に登場する、なにやら依存症や精神疾患に当該しそうな登場人物の描写について色々と言う人についての話だ。たとえば最近では、『ドカいダイスキ!もちづきさん』や『ぼっち・ざ・ろっく!』の登場人物が特定の依存症や嗜癖症に該当していることを指摘し、そのうえで「だから表現として良くない、ひっこめろ、書くな、見せるな」、といった意見を見かけることがある。 こうした意見に近いものとして、昔から「非行を描くな」「飲酒喫煙を描くな(またはゾーニングせよ)」といったものがあったが、この文章では、そこまで風呂敷を広げるつもりはない。確かに隣接する問題ではあるけれども、今回は、あくまで依存症や精神疾患に当該しそうな行動が描かれているキャラクターや作品に絞って私の

    『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』から始める歯切れの悪い意見 - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2024/09/17
    もちづきさんしか知らないけど、本人が苦しんでる(ように見える)ものをエンタメとして楽しむのがなんとなく、厳しい、のよね。。
  • 「ヒト、または日本人はASDに進化しないと思う」 - シロクマの屑籠

    私のタイムラインでは、定期的に「人類はASD(自閉スペクトラム症)的な方向に進化していく」「未来の人類はもっとASD的だ」といった内容の文字列が流れていく。そうした文字列を書いている人の属性はさまざまで、そう思っている人が結構いるんだろうなと思っている。 しかし、人類(ここからはヒトと書く)はASD的な方向に進化できるのだろうか? 特にもし、日の現在の環境下が続くと考えた時に、ASD的な特性が日人の多数派になっていくとは考えづらい。そのことを文章にしておきたくなった。 でも、肝心なのは性選択で勝ち残れるかどうかじゃないの? 2023年の12月に「ヒトはASD的な方向に進化していく」的なお話が目に付きやすくなった引き金は、たぶん、東北大学の研究グループの発表だろう。yahooニュースでは以下のように報じられている。 news.yahoo.co.jp 年を取った男性の精子は、より若い男性の

    「ヒト、または日本人はASDに進化しないと思う」 - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2023/12/14
    『このような社会になったからこそ、まさに発達障害は治療や対応をしなければならなくなったのではなかったか?』
  • どんな人が・なぜ身体拘束の対象になっているのか──疾患分類からみえること - シロクマの屑籠

    東京新聞の記者が日精神科病院協会(日精協)の会長にインタビューした記事が掲載されていた。 www.tokyo-np.co.jp この記事は、精神科病院での身体拘束を問題視し、その必要性を述べている日精協会長の発言まで問題視するもののようにみえる……が、あまり迫力ある主張になっていなかった。 これは、精神保健指定医である私が見てそう感じただけでない。個人の自由を尊重する価値観の多いはてなブックマークのユーザーの反応も、そのようなものだった。 [B! 医療] 身体拘束「なぜ心が痛むの?」「地域で見守る?あんた、できんの?」精神科病院協会・山崎学会長に直撃したら…:東京新聞 TOKYO Web この、はてなブックマーク上の反応をみる限り、多くの人は事態がそれほど単純ではないことを見抜いている様子だった。 身体拘束をはじめとする行動制限については論点がたくさんあり、全てを論じようとすれば一冊の書

    どんな人が・なぜ身体拘束の対象になっているのか──疾患分類からみえること - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2023/07/09
    この文章を読めたことによって、あの酷い新聞記事にも意味があった、といまは思える。
  • 「僕たちの文明では感情は精神疾患」まであと何歩? - シロクマの屑籠

    私の気持ちは、誰のもの?(熊代亨:精神科医)#もやもやする気持ちへの処方箋|「こころ」のための専門メディア 金子書房 リンク先は、金子書房さんのnote記事に寄稿させていただいた「私の気持ちは誰のもの?」という文章だ。 社会から不適切な感情がどんどんなくなり、怒りや気分の落ち込みや不注意がどんどん治療やマネジメントの対象になっていくとしたら、私たちの気持ちはいったい誰のものなのか──そういった疑問を書き綴ったものだ。 でもって、この文章の終盤で、私は『魔法少女まどか☆マギカ』のキュウべえのセリフを拝借した。 10年ほど前にヒットしたアニメーションで、効率主義の異星人が「僕たちの文明では、感情という現象は稀な精神疾患でしかない」と主人公に言い放つ場面を見たことがあります。当時はその異星人の非-人間性に戦慄しましたが、最近の私には、それが他人事には聞こえません。効率性や生産性の妨げとなる感情や

    「僕たちの文明では感情は精神疾患」まであと何歩? - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2021/07/16
    精神疾患が社会の価値観を映し出す鏡だわな。人口密度やら用途地域と精神疾患の相関とか調べたら面白そうね。
  • 東浩紀さんの回想と、はてな村周辺の話 - シロクマの屑籠

    blogos.com —— とすると、もう我々にはネットで議論することは難しいという感じなんでしょうか いまはもう難しいですね。議論というのは来、論点を抽出して、その勝敗を決めれば誰もが納得する結論が出るというものではないわけです。そもそも最初から意見は違うんだから。その最初の「意見が違うということ」の意味を深く考えず、勝ち負けだけ決めようとすると、不毛な罵倒合戦しか生まれない 自分はAが正しいと信じている。にもかかわらず、こっちには全然違うBが正しいと信じている人がいる。これはなんでなんだろう。まずはそう考えるのが大事なんです。説得や論破が大事なのではなくて、違う意見が存在するのはなぜなんだということを考えること。これは、違う考え方を持っている人に対する一種の尊敬の念がないとできないことです。そして、それがどうやって生まれるかというと、時間だったりコミュニティの感覚だったりが必要です。

    東浩紀さんの回想と、はてな村周辺の話 - シロクマの屑籠
  • そもそも、現代人のライフコース自体が生殖に向いていない。 - シロクマの屑籠

    anond.hatelabo.jp リンク先の記事は、女性医師のライフコースの困難さを書きだしている。 以前から、キャリアと子育ての板挟みに悩む女性医師は少なくなかったが、いまの医師研修制度によっていよいよ厳しくなっている話は、もっと知られてもいいように思う。 その一方で、この話は女性医師だけに限らず、働く女性全般、いや、男性も含めたキャリア志向の現代人の大半に適用できる話として読みたくもなった。 ここ十数年ぐらいの日では、仕事に打ち込み続けるうちに、結婚や子育てのタイミングを逃してしまう女性が後を絶たなかった。そうでなくても、出産や子育てに踏み切ったことによってキャリアが中断してしまった女性や、職場に迷惑をかけていないか気にしている女性が少なくなかった。 少子化がさけばれる昨今は、男性も育児休暇を取れるようになった。もちろんそれ自体は喜ばしいことだが、育児休暇を取る男性にしても、職場を

    そもそも、現代人のライフコース自体が生殖に向いていない。 - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2018/07/02
    『大昔の、本家本筋のブルジュワが乳母や使用人を雇うことができたのは、国内の階級による格差や、宗主国と植民地との格差が存在していたからだ』
  • 内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない - シロクマの屑籠

    「あいつらは、内容の無いことばかり喋っている」と言って、学校や職場の同僚を馬鹿にする人は多い。思春期にありがちなセリフかと思いきや、年配の人が、同じようなことを喋っているのを見て驚くこともある。ほとんどの場合、このセリフは人望が無い人の口から出てくる。 いつも哲学している人や、いつも世界の重要事についてだけ考えている人は、世間には滅多にいない。いや、実のところ、「あいつらは内容の無いことばかり喋っている」と言っている人だってそうなのだ。有意味なこと・重要なことだけを喋る人間など、まずもって存在しない。仮にいるとしたら、事務的な内容や数学の解法のような内容しか喋らない、ロボットじみた人間になるだろう。 少なくとも、「あいつらは内容の無いことばかり喋っている」などという、内容の無いことをペラペラ喋ったりはしないだろう。 「コミュニケーションの内容」より「コミュニケーションしていること」のほう

    内容の無いコミュニケーションを馬鹿にしている人は、何もわかっていない - シロクマの屑籠
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    simabuta 2017/05/08
    『言葉には、一種の“贈り物”みたい効果があって、言葉を交換しあうことが人間同士に信頼や親しみを生む』
  • やるじゃないか、アメブロのブロガーも - シロクマの屑籠

    以下の書籍を、アメブロでブログを書いている菊乃さんというブロガーからご恵投いただいた。 あなたの「そこ」がもったいない。 作者: 菊乃出版社/メーカー: すばる舎発売日: 2017/01/21メディア: 単行この商品を含むブログを見る この菊乃さんとの間には、金銭的な利害関係は無い。いや、だからこそというべきか、今、私はこのような文章を書いている。彼女とはいろいろな出来事が起こったが、その全体像が、書籍を読んでようやく理解できた気がしたからだ。 1.アメブロブロガー、シロクマを無料で召喚する ことの始まりは、2015年に届いた一通のメールだった。 アメブロでブログを書いている女性から、恋愛.jp向けのインタビューをさせて欲しいと依頼があった。なんでも、「真面目系クズと依存性」を読み、自己啓発やスピリチュアルへの依存について質問したいとのこと。 で、やりとりしてみると「どうか無料でお願いし

    やるじゃないか、アメブロのブロガーも - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2017/02/03
    先生の「生き方」が垣間見れたようなエントリ。これ読んでから他の記事読むと理解が深くなる気が、する。
  • 「来週のアニメを観るまでは生きろ」 - シロクマの屑籠

    menhera.jp リンク先の文章を読んで、そういえば「来週のアニメを観るまでは生きろ」ってフレーズをどこかで見たなぁと思い出し、まあ、そういうもんだよな、思った。 「人はなぜ生きるのか」。 この、「人はなぜ生きるのか」「どうして死んではいけないのか」という問いは、罠である。深く考えるとだいたいロクなことにならない。そもそも、こういう事を深く考えてしまう状況自体がロクなもんじゃない。 世の中には、自分の天命のために生きている人もいるかもしれないが、そんな人は例外で、欲望に引っ張られて生きているか、義務に背中を押されて生きている人が大半ではないだろうか。 で、「来週のアニメを観るまでは生きろ」「新作ゲームをやるまでは生きろ」である。 生き甲斐なんて、アウトソースしようが自社開発しようがたいした問題ではない。 欲望と義務の板挟みのなかで生きていく人間が、ほんのすこしでも生きる意味なるものをで

    「来週のアニメを観るまでは生きろ」 - シロクマの屑籠
  • はてなブックマークでも“汚物は消毒”される時代か… - シロクマの屑籠

    (※この記事は、はてなブックマーク・はてなブログ・はてなダイアリーに馴染みのある人向けです。ご注意ください) www.bloglifer.net ハハハ、id:xevraさんの間違いを指摘する、ですって? そんな、キワモノ芸人の芸に「オマエ ワ マチガッテ イル!!」と指摘するような不毛を、着想豊かなid:asiaasiaさんがなさるとは思いませんでした。こんなものに、マジになっちゃって、どうすんの。 以前から、xevraさんのはてなブックマーク上の言動には出鱈目なものも多く、それでも、ところどころ“なかのひと”の知性や執着を連想させるフレーバーも感じられて、まあ、読む人によってはカンカンになりそうだし非表示にしている人も多そうだけれども、こういう人がいてもよろしかろうなぁ、ぐらいの気持ちで私は眺めていました。 xevraさんは「メンヘル、メンヘル」と連呼していたので、もし、芸人や道化師と

    はてなブックマークでも“汚物は消毒”される時代か… - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2016/10/28
    まわるまわるよ時代はまわる
  • 世界を守るためにインターネットに書き込んでいる人は沢山いる - シロクマの屑籠

    anond.hatelabo.jp 「インターネットにでかい面して書き込んでいるお前らは、自分の快楽のために書き込んでいることを自覚しろ」とでも言いたげな文章を見かけました。 “世の中のためじゃなく自分自身のためにtwitterはてなブックマークに書き込んでいる”、という読みには異論ありませんが、「気持ちよくなるために」「快楽のために」という読みは片手落ちだなぁと私は思いました。 世界を守るためにインターネットに書き込んでいる人ってのは沢山いると思うんですよ、私は。 ただし、ここでいう「世界を守る」とは世の中全般を守るという意味ではなく、「自分自身の心象世界、主観世界を守るために」という意味ですが。 人間は、「欲求」や「快楽」といった飴に相当するモチベーションだけでなく、「不安」や「緊張」といった鞭に相当するモチベーションによって動機付けられて動いているものです。twitterなどを眺め

    世界を守るためにインターネットに書き込んでいる人は沢山いる - シロクマの屑籠
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    simabuta 2016/09/10
    要求と快楽と不安(の解消)と緊張(の解消)に違いは感じない。発症メカニズムは違ったりするのかしら。
  • 社会も、理想も、一代限りで食いつぶしてはいけない - シロクマの屑籠

    死んだ後も末永く福祉国家が維持されるよりも,生きているときに国から出来る限りの便益を受けて,自分が死んだらすぐに国家が破綻する,というのが個々人にとってみれば一番経済的にはお得なわけで,それが投票行動に結びつくのでしょうね。— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) February 26, 2016 あなたは死後の世界についてどういう考えを持っているだろうか? これは「死後の魂はどうなるのか」的なクエスチョンではない。「自分自身が死んだ後の、これまで生きていた世界(=この世)ついてどのような考えを持っているのか」である。 この問いには、大きく分けて二つの答え方があると思う。 ひとつは、1.「私が死んでも、家族や知人も含めて世界は続いていく」という考え方。もう一つは2.「私が死ねば、それで世界は終わったも同然だ」「死んだ後の世界のことを考える必要は無い」という考え方だ。 「私が死んでも、

    社会も、理想も、一代限りで食いつぶしてはいけない - シロクマの屑籠
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    simabuta 2016/03/03
    『数十年先の医療サービスや生活インフラの水準を選択するのは、数十年先の日本国民ではなく、実質的には現在の私達の選択である』
  • 『東京タラレバ娘』という神経症的葛藤 - シロクマの屑籠

    東京タラレバ娘(1) (KC KISS) 作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/12メディア: コミックこの商品を含むブログ (10件) を見る スピード感と明るい筆致で麻酔をかけながら、えぐるようにメスを入れる漫画だ。 『東京タラレバ娘』に出てくる主人公・倫子の生きざまを眺めていると、私は懐かしさを感じる。「あー、こういう女性っていたよね」的な懐かしさである。しかし、懐かしさを感じること自体、彼女達のマズさを暗示していると思う。 彼女達は、花盛りだった十代~二十代の頃の価値観や人生観のまま、三十代を生きている。自分は人生の主人公であるべき・仕事も恋もできるシティガールであるべき、そして文化的にも優れた女性であるべきだし、それに釣り合った男性をみつけるべき……といった具合だ。 作中、倫子の幻覚として「タラ*1」と「レバ*2」が何度も登場する。「人生のif」を

    『東京タラレバ娘』という神経症的葛藤 - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2015/10/29
    「夢を追いかけよう」やら「自分らしか」とかも同じ病理ね。
  • 四十才、夢から醒めて、逃げ場無し - シロクマの屑籠

    bokukuro.com 不定期ですが、リンク先に寄稿することになりました。“不惑日誌”らしく、おじさん話をしようと思ってます。脱-オタクファッションの行き着いた果てや、ファスト風土のおじさんの話もしたいところですね。 それはさておき、こちらは自分のブログなので、勝手気儘に垂れ流して構わないでしょう。 不惑。 びっくりしましたよ、こんなに逃げ場の無いものだなんて。これまでの積み重ねの延長線上として現れた“現実”がどこまでも広がっていて、それがセカイを構成しているんですよ。かつて私は、“現実が追いかけてくる”と連呼して非モテの人達をうんざりさせていましたが、当時、私が言っていたことは四十にして証明されました。やっぱり追いかけてきましたよ、“現実”が。 しかし、私が言っていた“現実”とは、空想的なもの言いでした。良い現実もあれば悪い現実もあり、ラクな現実もあれば塗炭の苦しみもある……そんな風に

    四十才、夢から醒めて、逃げ場無し - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2015/04/24
    当たり前やけど、実感が難しい、現実。じつはまだ夢の中にいる自分もいる
  • なんだよ、グローバルエリートって躁状態なのか? - シロクマの屑籠

    グローバルエリートはみんな実践! 来年から絶対に身につけたい早起きの習慣と朝の時間の活用法 - この世の果てブログ 「デマこいてんじゃねぇ!」 リンク先の文書を読んで思わず叫んでしまった。 リンク先の書き手はグローバルエリートを自称し、“早朝ライフハック”を「グローバルエリートはみんな実践!」と書きたてている。 内容がとんでもない。起床してからのストレッチや体重測定ぐらいならともかく、 ライフログをつけろ、 熱いシャワーを浴びろ、 早朝ランニングをやれ、 瞑想しろ、 新聞を読め、 twitterやfacebookをやれ…… あげくの果てには、“ブログを書け”“書籍を執筆しろ”と来たもんだ。 ひとつひとつとってみれば、エリートがやっていても不思議ではないものが並んでいる。だが全部繋げれば「おまえのようなグローバルエリートがいるか」と言わざるを得ない。朝も早くからこんなに動き回っていれば、働く

    なんだよ、グローバルエリートって躁状態なのか? - シロクマの屑籠
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    simabuta 2014/12/18
    精神科医の知人がこれ言ってた。それ聞いてなにか安心した覚えがある。『クリエイターや実業家として活躍している人物が(あまり致命的ではない)躁うつ病に罹っている……的な症例』
  • 不安に駆り立てられているのか、欲求に駆り立てられているのか - シロクマの屑籠

    なにごとも、単純な二分法はあまり良くない。それでも、人間の行動原理の一側面を数直線の上にのせて、程度問題を論じることで理解が捗る場合もある。 例えば、個人の動機付けについて。不安や緊張に駆り立てられているのか、それとも欲求に駆り立てられているのかを数直線の両端に位置付けて考えてみると、なかなか面白い。 わかりやすいところでは「缶詰を買う」という行為。ほとんどの場合、金銭をわざわざ支払ってまで缶詰を買うという行為は、当然、その缶詰の中身をべたいと欲求した結果と考えられる。けれども、東日大震災から数日後に全国各地でみられた“買い物騒動”の際には、欲求に駆られてではなく不安に駆られて缶詰を買い占めた人は少なくなかったはずだ。あの頃は、缶詰以外にもたくさんのものが不安に動機づけられた結果として買い占められた。 [関連]:「安心」を買い漁る人々 - シロクマの屑籠 買い物以上に「不安か、欲求か」

    不安に駆り立てられているのか、欲求に駆り立てられているのか - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2014/12/06
    より強度が強かったり、持続する行動は不安に駆り立てられていることが多い気がする。経験的に。
  • 「努力」についてまわる高度経済成長期の呪い - シロクマの屑籠

    「努力は必ず報われる」の残酷さは「報われないならそれは努力ではない」にある。 2014-02-15 19:14:57 via Keitai Web 「努力」。 この言葉をやたらと礼賛する人がいる。 努力さえすれば必ずなんとかなる。人間、努力が肝心だ。努力せよ、努力せよ、努力せよ……。 私も努力は大切だと思う。しかし、[努力すれば必ず何とかなる]とは思っていない。努力は、成功するための必要条件かもしれないが、十分条件ではない。世の中には、無駄な努力を積み上げた人、非効率な努力を続けた人、見事な努力をしたのに不運にやられてしまった人がたくさんいる。だから私は「努力はしたほうが良い、よく選んで、よく考えて」とは思うけれども、「努力すれば必ず報われる」という思い込みには与したくない。 なにより、冒頭のツイートが示しているように、「努力は必ず報われる」という思い込みは、「報われていないならば、それは

    「努力」についてまわる高度経済成長期の呪い - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2014/02/21
    わかるわ。いわゆる夢も同じような呪いだな『「努力は必ず報われる」という価値規範をインストールしておいて、その通りに生きられない罪悪感や葛藤を引きずりながら生きているロスジェネ世代』
  • オタク・サブカル・ヤンキー、どれが歳を取りやすいか - シロクマの屑籠

    ゆうべtwitterで議論していたことをちょっと。 ものすごく大雑把な分類になるけれど、日のサブカルチャー領域の愛好者を、とりあえずオタク、サブカル、ヤンキーの三種類に分類する、というマッピングの仕方があると思う。 上の図は、私の個人的印象に過ぎない。だから是非あなたもサブカルチャー三角形を描いてみて、各種コンテンツやお友達を三角形のなかにプロットしてみて欲しい。意外と色んなことに気付けて楽しいと思う。 さて、ここからが題。 そんなオタク、サブカル、ヤンキーもいつか歳を取っていく。それぞれが歳を取った時、どんな姿になるのか?また、サブカルチャー愛好家として歳を取っていく難易度はどれぐらいなのか?「オタク、サブカル、ヤンキーの歳の取りやすさ」について考えてみる。 1.ヤンキーとして歳を取っていく難易度 ヤンキーとして歳を取っていく難易度は、おそらく低い。尖ったヤンキーのまま年老いていく人

    オタク・サブカル・ヤンキー、どれが歳を取りやすいか - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2013/10/09
    サブカル∈オタク、サブカル(笑)=この文章でいうところのサブカル、というのがぼくの認識
  • はてなブックマークの多様性は、そんなに馬鹿にしたものじゃない 注1) - シロクマの屑籠

    はてブは井の中の蛙の集まり 一時期、「はてなブックマーク」なんてロクなものじゃないと思っていた。誹謗中傷や名誉毀損は論外として、読解力皆無のコメントや見当違いのコメントを見かけるたび、うんざりさせられたからだ。 リンク先も、しようもないブックマークコメントを並べる人々に辛辣である。 数あるエントリーに対して、多くの意見、多くの罵詈雑言、などなど。 ほとんどの人間が、今まで自分が見てきた世界=常識、だと考えてやまない人間ばかりだからこうなる。 http://anond.hatelabo.jp/20130724124254 然り。 狭量な世界観、偏った経験に依拠した書き込みが、はてなブックマーク上では無数にウォッチできる。はてなブックマーカーは多かれ少なかれ偏っていて、もちろん私とて例外ではない。あたかも偏った視点の展覧会のようだ。 じゃあ、はてなブックマーク自体も偏っていて、全く参考にならな

    はてなブックマークの多様性は、そんなに馬鹿にしたものじゃない 注1) - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2013/07/26
    ここにいてもいいんだ!
  • 大半のお年寄りは「若いのに迷惑をかけたくない」と思っているのに…… - シロクマの屑籠

    404 Blog Not Found:備忘録 - そもそもなぜ老は敬われてきたのか 「お年寄りを見殺そう」という第三極の政治勢力: やまもといちろうBLOG(ブログ) 最近、真面目そうな顔写真が入ってイメージチェンジした『やまもといちろうblog』と、アルファブロガーの小飼弾さんの『404 Blog Not Found』に、リンク先のようなディスカッションが出てきました。twitter等でたくさんの意見が寄せられているのを観るにつけても、そろそろ時代の潮目なのかな、と思わずにはいられません。昨今の高齢化・少子化を巡る情勢や時代の閉塞感を思うにつけても、「お年寄りどころじゃない。それより子育てを。未来を。」的な意識が高まってくるのは当然といえば当然でしょう。 もちろん私も、そういった話題に強い関心を持っていますし、そういう目線でメディアを眺めています。また、こうした社会全体の【お年寄り/子育

    大半のお年寄りは「若いのに迷惑をかけたくない」と思っているのに…… - シロクマの屑籠
    simabuta
    simabuta 2012/06/28
    『お年寄り個々人の「若いのに迷惑をかけたくない」という願いが積もり積もった結果として、マクロな社会全体のレベルでは「若いのを圧迫している」という現象が、今起こっているのではないか』