東京学芸大(東京都小金井市)は12日、教育学部の50歳代の男性教授が複数の学生に対し、就職活動を妨害するなどのアカデミック・ハラスメント(嫌がらせ)を行ったとして、8月30日付で諭旨解雇処分にしたと発表した。 教授はアカハラについて認め、今月11日付で辞職した。 発表によると、教授は2014年3~10月、研究室に在籍する学生が就職活動で内々定を得たことを知り、同大の就活担当の職員に「内々定を取り消すにはどうしたらよいのか」と問い合わせたり、「内々定先の採用責任者に連絡を取った。内々定は法的に保護されない」などと、不安を与える内容のメールを学生に送ったりした。 また、研究室に来ないと留年させるという趣旨の嫌がらせメールも送っていたという。学生らが卒業直前の15年3月、同大に相談して発覚。一部の学生は精神的に不安定になり、現在も働くことが困難な状態だという。同大は「学生に心よりおわびしたい。再