「専業主婦」という生き方は、経済的・文化的な変遷のなかで登場したものであって、ヒトの本能的・生得的な特性にもとづくものではない。どちらかといえば、人類史上に彗星のように現れて消えていく「一時代を象徴する生活スタイル」だったと考えるべきだろう。 しかし、当の専業主婦自身で、その自覚がある人は稀だ。 ニッポンの専業主婦 55.3%は「生まれ変わっても専業主婦になりたい」 http://wafutsushin.com/news/2013/02/13/1000-76/ 日本には、専業主婦を優遇する制度が多い。 行政に限らず、たとえば大企業の給与形態では「夫だけが働く」という家族形式を前提としている場合が珍しくない。福利厚生や手当の面で、「結婚相手を扶養している者にたくさんカネが支払われる」という仕組みになっている。逆に言えば、「共働きの者・未婚の者にはあまりカネが支払われない」という仕組みだ。同一