ある貧しい村が隣の豊かな村を羨み、徒党を組んで襲撃した。何回かはうまくいったが、何度も襲撃される隣村は、やがてだれも住まなくなり、二つの村とも消滅した。だが、いま、政治で同じことが行われている。高税で財政を再建しても、経済が破綻すれば共倒れ。改革で行政を縮減しても、公務が停滞すれば行詰り。目に見える敵を勇ましく攻撃しまくるのは、即席で世間の人気を得ようとする山賊政治家の常套手段。しかし、それは、右から奪って左に与えているだけ。略奪した獲物を手柄と誇るが、じつは自分ではなにも生み出してはいない。だから、いずれ結局、左から右へ戻さざるをえなくなる。そのツケは、余計な操作をしただけ、ムダに大きい。 かつて消費者の味方を標榜し、規模を楯にメーカーを締め上げ、全国に君臨した一大スーパーチェーンがあった。納品するメーカーは、その山賊的な力に屈し、スーパーの身勝手な安い値付けに甘んじるしかなかった。だが
1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林 コンテンツ業界キャッチアップ ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。 バックナンバー一覧 ゲームコンテンツという商品について語られる時、必ずいわれるのが「生活必需品ではない」という性質だ。だがその一方で、「ポケモ
これから日本の政治はどうなるかが五里霧中の中で、橋下氏は一つのキャスティングボードを握ったと見ていいだろう。閉塞感にやりきれなくなってきた国民の多くが、「彼の様な人間が国政に大きな影響力を持ったらどうなるだろうか」と秘かに期待を膨らませ始めている事は間違いない。一方で、反橋下の言説の多くは、「政策」ではなく「生い立ち」や「コミュニケーション手法」などを問題にするものが多く、一般にレベルが低い。 「赤字の大阪府を放り出して、大阪市に横滑りし、今度はそれも放り出して国政にしゃしゃり出るのか」などと言っている人達がいるが、彼は「大阪市と大阪府の二重構造を解消するのが財政健全化の出発点」「国政の壁の為に地方自治のあるべき姿が実現しないのなら、自分の手で国政を変えるしかない」と言っているのであり、彼の以前からの発言と現在の行動との間には矛盾はない。「ハシズム」批判が大阪市長選ではさしたる効果を生まな
6畳1間に住む天野さん。同居する男性におカネを借りることもあるが、彼の手取りも月15万円程度という〔PHOTO〕村上庄吾 今や単身女性の3分の1は手取り125万円以下という。家賃、食費を切り詰め、「三食、菓子パン」「洋服は防寒具以外は買いません」と告白する女子たちの実態に迫った! 「本当に何もなくて、お恥ずかしいのですが・・・・・・。よかったらお水でもどうぞ」 (右)天野さんの1月分の手取りは、8万5583円也。ここから4万2000円の家賃、1万円の携帯代などを捻出 (左)ご覧のようにお風呂は膝を抱えないと入れないほど狭いが、天野さんは「水道代の節約になる」と苦笑いする〔PHOTO〕村上庄吾 老人の介護施設でアルバイトとして働く天野裕子さん(28・仮名)は、そう言って水道の蛇口をひねり、ちゃぶ台の上にグラスの水を置いた。 「普通はお茶ぐらい出しますよね。でもおカネがないから、あいにくお水し
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