タグ

ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (7)

  • マーク・ミラー(作)&J.G.ジョーンズ(画)『ウォンテッド』

    経済学者の山田雄三は、計画経済論、日の国民所得統計、社会保障の整備などに大きな貢献を残したことで知られる。また晩年の様子は城山三郎の小説『花失せては面白からず』でも有名である。 山田は経済学者なのだが、城山の小説の表題にも活かされているように、謡曲についても一家言あり、謡曲について重要な論説を書き遺している。それは主に謡曲のドラマ的な要素に注目することで、価値判断(価値感情)の問題に焦点をあてたものといえるだろう。 経済学は通常、事実判断と価値判断を区別している。また価値判断には、きわめて主観的な感情と、一定の事実認識が含まれている。この点については、先日このトークイベントでも言及した。 ところで謡曲を評価する態度は、もっぱら価値感情の世界に属するものである。謡曲のドラマ的要素は、確かに「事実」ではあるが、それはあくまでも仮想的なものとしての「事実」であり、経済学の対象とする事実とは区別

    マーク・ミラー(作)&J.G.ジョーンズ(画)『ウォンテッド』
    sin16waki
    sin16waki 2013/09/11
    山田雄三の謡曲論 - Economics Lovers Live ReF
  • 山田雄三の謡曲論

    経済学者の山田雄三は、計画経済論、日の国民所得統計、社会保障の整備などに大きな貢献を残したことで知られる。また晩年の様子は城山三郎の小説『花失せては面白からず』でも有名である。 山田は経済学者なのだが、城山の小説の表題にも活かされているように、謡曲についても一家言あり、謡曲について重要な論説を書き遺している。それは主に謡曲のドラマ的な要素に注目することで、価値判断(価値感情)の問題に焦点をあてたものといえるだろう。 経済学は通常、事実判断と価値判断を区別している。また価値判断には、きわめて主観的な感情と、一定の事実認識が含まれている。この点については、先日このトークイベントでも言及した。 ところで謡曲を評価する態度は、もっぱら価値感情の世界に属するものである。謡曲のドラマ的要素は、確かに「事実」ではあるが、それはあくまでも仮想的なものとしての「事実」であり、経済学の対象とする事実とは区別

    山田雄三の謡曲論
    sin16waki
    sin16waki 2013/08/22
  • TPPを考える基礎:「国内のバカの問題は日本が考える問題」(下村治『日本は悪くない悪いのはアメリカだ』)

    「バカ」とか書くと、それは田中の常套句かと言われかねませんが(笑)。表題の発言は下村治がかっていった発言を多少簡潔に書いただけです。フルバージョンは以下で、『日は悪くない 悪いのはアメリカだ』に収録された発言です。 「今でも、日では、自動車のように生産性がきわめて高い産業がある一方で、コメに代表されるような、生産性のきわめて低い品目をむりやり維持している、という状況になっているのだ。(略)もちろん、アメリカ人ばどがこういう実情を見れば、そんなバカなことをなぜやるのか、と言うだろう。しかし、それに対しては、日人がバカだから仕方がない、というほかない。外国人にそういうことはやめよ、と強制されることはないのだ。日人が自分で選択していることなのである。略 しかし、バカなことではあっても、外国に迷惑をかけるような悪いことではない。この点を明確に認識する必要がある」(75-76頁)。 この

    TPPを考える基礎:「国内のバカの問題は日本が考える問題」(下村治『日本は悪くない悪いのはアメリカだ』)
    sin16waki
    sin16waki 2012/04/25
  • なんで日本っていつまでも停滞してんの

    雑誌『電気と工事』に書いたエッセイの再録 まずお財布をだしてみよう。そして紙幣を広げてみる。おなじみの面々の顔や建物(守礼の門)があるだろうけど、その横に大きく「日銀行券」とか「日銀行」の文字があるだろう。この紙幣が日銀行が発行したものであることがわかる。 さて実はこの事実を知るだけで、もう今回のテーマである、日がなんでこんなに停滞しているかの答えがわかってしまう。とりあえずいまは頭の中に国内で流通するお札は日銀行「だけ」が供給しているってことを覚えておこう。 日が「失われた20年」だとか、あるいは「世界経済危機」だとかで、ず〜っと長期の停滞にはまっているのはみなさんも十分ご存じだろう。最近では、円高やデフレのせいで日の企業も働く人たちの生活も大変な状況だ。いまの円高やデフレがどうして日の経済にダメージを与えているかを簡単に説明してしまおう。 ところでよく新聞ではデフレとか

    なんで日本っていつまでも停滞してんの
  • 橋下徹氏の「改革」検証:「「小泉改革」第二幕の幕開けか」(宮崎哲弥&萱野稔人&飯田泰之)in『Voice』5月号

    ネットなどで橋下氏についての批判的な言辞が多い。しかし彼が何をしてきたのか、そして何をしようとするのかを、客観的な観点から分析したり、また発言している人はほとんどいない。やはり紙媒体に依存しなくてはいけない状況だ(ネットが橋下政策の検証ではあまりにもダメすぎる)。 この『Voice』では、正直、萱野氏は特に僕の関心である経済問題についてはほとんど言っていることが理解できなかった。なので主に宮崎さんと飯田さんのふたりの発言をもとにして、橋下氏の目指す方向がおぼろげに分かった。 1 「維新八策」自体は相互に矛盾する、まだ粗いラフスケッチであり、民主党のようなマニフェストではなく、あくまで政党の綱領を目指すもの。しかもこの対談の資料として付された「維新八策」自体が編集部調べ(笑)であることがすでにこれが粗いたたき台でしかないことを意味している。 2 橋下氏の手法はポピュリズムか? 宮崎さんは映画

    橋下徹氏の「改革」検証:「「小泉改革」第二幕の幕開けか」(宮崎哲弥&萱野稔人&飯田泰之)in『Voice』5月号
    sin16waki
    sin16waki 2012/04/16
  • 高校生が読む経済書って何だろうか?

    某ブログで知ったんだけど、ある高校のおすすめ経済書の著者がこんな人たちであった。 「内橋克人、ダグラス・スミス、橋寿朗、中村政則、佐和隆光、飯田経夫、岸重陳、林敏彦、宮崎義一、伊東光晴、西川潤、内山節」といって方々である。う〜ん、個人的には林先生は尊敬しているし、中村氏のもいいですよ。でもなあ、もう少し新しい人たちで、なおかつ経済学の基礎的なものを理解してから、経済学批判したりするものを読んだ方がいいんでないかい? 小学生レベルからいってみようか。 佐和さんのでも彼の訳したレモン二冊が基書でスタート。その次には週刊こどもニュースの経済関係のを読めば、まずは小学生レベルは終了。 新装版 レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/05/21メディア: 単行購入: 3人 クリック: 83回この

    高校生が読む経済書って何だろうか?
  • いま、会いにいけますーアイドル市場の変容とアイドル分析本戦国時代(笑)ー - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    『グループアイドル進化論』(岡島紳士+岡田康弘)を編集の方から頂戴しました。ありがとうございます。このほかにもほとんど同じ題名のような筑摩書房から太田省一氏の『アイドル進化論』も出た。後者はまだ立ち読み程度だが、前者の『グループアイドル進化論』は70年代からのアイドル市場の変遷や、また最近のライブアイドル(地下アイドルもこれに近い)の流れを直近までほりさげているところも特色である。またポストAKB48としてももいろクローバーに特に注目しているようだ。またいしたにまさき&福嶋麻衣子両氏の『日の若者は不幸じゃない』もやはりライブアイドル論として読むことが可能である。もちろんここでもとりあげたサエキけんぞう編著『W100 LIVEアイドル』もこのアイドル市場の暫定的カタログとして現在機能していて便利だ。 これらのの特徴をあえて一言でいえば、「ヴァーチャルではなく生身の(or至近距離の)接触が

    いま、会いにいけますーアイドル市場の変容とアイドル分析本戦国時代(笑)ー - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 1