自動で運航する大型船の実用化に向けて、全長190メートルの大型のフェリーを自動で接岸する機能を試す、世界で初めての実証実験が茨城県の港で行われました。 実証実験は、国土交通省から委託を受けた造船会社などが26日、茨城県の大洗港で行いました。 実験に使われたのは、全長190メートル、幅26.4メートル、総トン数が1万1410トンの大型のフェリーで、新たに開発された、最適な動きを自動で判断するシステムを搭載しています。 システムは、指示された航路で接岸するために、風の向きや強さ、波の向きや高さなどの情報を基に、毎秒1000回近くシミュレーションをしながら、最適な動きを判断するということです。 実験で自動運航に切り替えると、フェリーは速度を落としながら港の奥に進み、岸壁から10メートル離れた位置にゆっくりと停止し、自動で接岸できる機能を実証しました。 システムの開発を担当した三井E&S造船により