アブダビ滞在9日目。FIFAクラブワールドカップ(W杯)2009は、16日も前日に続いて準決勝が、ここザイード・スポーツシティで行われる。この日のカードは、北中米カリブ王者のアトランテと、欧州王者FCバルセロナの顔合わせ――というよりも、大会の真打であるバルセロナの登場、といったほうがすっきりだろう。 準決勝に先立ち、17時からはオセアニア王者オークランド・シティとアフリカ王者マゼンベによる5位決定戦が同会場で行われた。バルセロナの前座試合に組み込むというアイデア自体は決して悪くはない。が、その開催日時については、いささかの疑問符が付く。何と、水曜日の17時キックオフ。いくら当地の人々が暇そうにしているとはいえ(この国では面倒な労働のほとんどは出稼ぎ外国人がやってくれる)、平日の夕方からサッカー観戦する人は極めてまれである。実際、試合直前になっても、スタンドのほとんどが空席のまま。その後