「アウェイゴール、大きかったですね」 試合終了後のミックスゾーン。誰もがそう感じたに違いない。 9月17日、ACL準々決勝セカンドレグ。ホームに上海上港を迎えた浦和レッズは、39分に興梠慎三が先制弾を決め、60分に失点したが1−1で試合を終えた。上海でのファーストレグで2−2だったアウェイゴールの差で、浦和の準決勝進出が決定した。 「試合には勝てなかったけれど、いっしょに次のラウンドへ進めた。その喜びを分かちあえた」と途中出場の阿部勇樹が語った。 出場機会が少なくなった今季、阿部のリーグ戦先発はわずか4試合。しかもそのすべての試合で敗れている。 直近のC大阪戦では、82分に2度目の警告で退場処分。その後浦和は失点し、この試合でも敗れている。 それだけにACL準決勝進出を決めたこの日は、与えられたタスクを達成できた、サポーターへの責任(ある種の約束)を果たしたという安堵感を味わっていたに違い