集英社スーパーダッシュ文庫 編集部から 「文章的なレベルは回を追うごとに総じて上がっていて、『独創性の有無』が勝敗を分けた感じがあります」 「『世界樹』が倒れるところを10本以上見た!!! のが印象的でした」 「幽霊ものが多く、中には秀作が複数あったのも面白かった」 「惨殺シナリオのファンタジーが激増している。別に『戦う司書』や『鉄球姫エミリー』は人が死んだから賞を取った訳ではないのに」 「とにかく似た話が多い。自分ならではの話を捜して欲しい」 「コメディが全体に少ない上に低調の感あり」 今年の新人賞1次選考結果が発表されたので、全体的な傾向も報告が上がってきている模様です。 どこかで読みましたが、前の年の受賞作に似た傾向の応募作は増える法則があるとか。 ここ数年、大賞作でバイオレンスっぷりが炸裂していたレーベルですし、 惨殺シナリオが増えているのは過去の受賞作の影響で間違いないでしょうね
ミステリーの作品を評する言葉として、「ラスト数ページの驚天動地の展開」とか、「今まで自分の見ていた世界がガラガラと音を立てて崩れ落ちるような」みたいな決まり文句があります。麻耶さんの『翼ある闇』『夏と冬の奏鳴曲』なども、まさにこういった評価を受けてきた作品です。 そして本作では、「ラスト数ページの崩壊」がこの上なく直球な形で描かれています。なんていうか、登場人物たちの目に映っていた「ファイアフライ館」という舞台全て、それどころかまさに彼らの立っていた地盤までもが跡形もなく崩れた感じ。 『翼ある闇』や『夏と冬の奏鳴曲』で動じなかった人も、この作品の「崩壊」を「崩壊」と認めないわけにはいかないでしょう。いえもう本当、これが崩壊でなくして何が崩壊なのかという、一切の異論を許さない紛う方なき崩壊なのです。 ああ、あと作中で主人公が何度も「自分はRPGの勇者になりたい」みたいなことを言ってましたけど
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