書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 一月の七福神です。年が明けてから大雪の日があったり、強風に身を削られる思いをしたりと、外出がめんどくさくなる日々が続きました。こういうときは暖かい室内でぬくぬくしながら読書に励むのもいいですね。さあ、今月もさっそくご紹介しましょう。 (ルール) この一ヶ月で読んだ中でいちばんおもしろかった/胸に迫った/爆笑した/虚をつかれた/この作者の作品をもっと読みたいと思った作品を事前相談なしに各自が挙げる。 挙げた作品の重複は気にしない。 挙げる作品は必ずしもその月のものとは限らず、同年度の刊行であれば、何月に出た作品を挙げても構わない。 要するに、本の選択に関しては各人のプライドだけで決定すること。 掲載は原稿の到着順。 吉野仁 『六人目の少女』ドナート・カッリージ/清水由貴子訳訳 ハヤカワ・ミステリ 連続猟奇殺人を扱ったイ