友人(?)に薦められて読んだわけだが、思った以上に良書だったので、レビューを。 特に、出版業界関係者は必読。ライトノベルを読んでいなくても大丈夫。私もほとんど読んでない(俺妹だけだ)。それでもこの本は「自分は出版業界の人間である」と思う人なら読んだほうがいい。個人的には自分のクライアントには配って歩きたいくらいだ。 本書は大きく分けて2つのパートに分かれている。 ライトノベルを業界として捕らえ、総論や環境分析を語っている第1部、および第4部(と「はじめに」と「終わりに」)。 そして、ベストセラーライトノベルタイトルをそれぞれ作品ごとに細かく分析している第2部と第3部、という具合である。 個人的にはそれぞれのパートによって、ターゲットと語られる本質が異なっていると思うのだが、それがまたそれぞれにまったく違う面白さに繋がっていて興味深い。 つまり、第1部・第4部に代表される業界分析は出版業界関