ブックマーク / cinemaking.hatenablog.com (172)

  • 「空白」 - 映画貧乏日記

    「空白」 2021年9月27日(月)グランドシネマサンシャインにて。午後1時40分より鑑賞(シアター10/e-12) ~娘を失った父の暴走と追い詰められる男。人間の奥底に迫った力作 河村光庸プロデューサー率いるスターサンズと言えば、「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」「宮から君へ」「MOTHER マザー」「パンケーキを毒見する」など、気骨ある映画を次々に送り出してきた映画会社。そのスターサンズがまたまたすごい映画を送り出してきた。 「空白」は、交通事故で娘を失った父親と事故の原因となったスーパー店長のドラマ。というと復讐劇を連想するが、そんな生易しいものではない。安直な感情移入を許さず、人間の性をこれでもかと見せつける作品である。 スーパーで女子中学生の花音(伊東蒼)が、店長の青柳(松坂桃李)に万引きを見咎められる。花音は逃げ出すが青柳は追いかける。次の瞬間、道路に飛び出

    「空白」 - 映画貧乏日記
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    singark071781 2021/10/02
    😀😀😀
  • 「殺人鬼から逃げる夜」 - 映画貧乏日記

    「殺人鬼から逃げる夜」 2021年9月25日(土)シネマ・ロサにて。午前11時より鑑賞(シネマ・ロサ1/C-9) ~殺人鬼に追われる聴覚障害の女性。途切れない緊張感と破格の恐怖 何だかまた忙しくなって、10日以上も映画館から遠ざかってしまった。まだ少し仕事は残っているけれど、ようやく時間ができたから近場の映画館に行こう。 というわけで、池袋のシネマ・ロサにて鑑賞したのは韓国製スリラー「殺人鬼から逃げる夜」。何という身もふたもないタイトル。タイトルを見ただけでどんな物語かわかってしまうではないか。 そう。このドラマは、連続殺人犯と遭遇してしまった女性の恐怖の一夜を描いたドラマなのだ。だが、これがめちゃくちゃに面白かったのである。その理由は、主人公を聴覚障害を持つ女性に設定したことにある。 映画はいきなり殺人シーンから始まる。連続殺人鬼ドシク(ウィ・ハジュン)が冷酷に女性を殺害する(ただし、そ

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    singark071781 2021/10/02
    😲😲😲
  • 「アナザーラウンド」 - 映画貧乏日記

    「アナザーラウンド」 2021年9月13日(月)グランドシネマサンシャインにて。午後1時20分より鑑賞(スクリーン11/F-11)。 ~酒を飲めば仕事の効率が上がる!?酒飲み教師の大暴走 酒を飲むと快活になって、頭の働きも活発になり、思わぬアイデアが出たりする。それを裏付けるように「血中アルコール濃度を0.05%に保つと仕事の効率が上がる」という理論が存在するのだ。 その説をネタにした映画が「アナザーラウンド」である。デンマークのトマス・ヴィンターベア監督が、「偽りなき者」で起用したマッツ・ミケルセンと再び組み、アカデミー国際長編映画賞を受賞した。 のっけから高校生が酒を飲んで大暴れする様子が描かれる。なんとデンマークでは16歳以上は酒が買えるらしいのだ。 そんな国の高校の歴史教師マーティン(マッツ・ミケルセン)は、無気力な毎日を送っている。生徒と親からは、「これでは大学受験に受からない」

    「アナザーラウンド」 - 映画貧乏日記
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    singark071781 2021/09/17
    😲😲😲🌟🌟🌟🌈🌈🌈
  • 「浜の朝日の嘘つきどもと」 - 映画貧乏日記

    「浜の朝日の嘘つきどもと」 2021年9月10日(金)新宿武蔵野館にて。午後12時25分より鑑賞(スクリーン1/C-5)。 ~映画への思いが込められたタナダユキ監督の良作 「浜の朝日の嘘つきどもと」は、福島県相馬市に実在する映画館「朝日座」を舞台に、映画館の存続に奔走する女性の姿を描いた作品だ。監督・脚は「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」「ロマンスドール」などで知られるタナダユキ。 ちなみに作は、福島中央テレビ開局50周年作品。何を隠そう福島県出身の私。高校までは同局を視聴していたのだ。懐かしいなぁ。 映画の冒頭、1人の若い女性が道に迷っている。ようやく探し当てたのは、福島県相馬市に実在する映画館「朝日座」。100年近くの間、地元の人々に愛されてきた。ところが、支配人の森田保造(柳家喬太郎)は厳しい経営状況から閉館を決断。一斗缶に放り込んだ35ミリフィルムに火をつけようとして

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    singark071781 2021/09/17
    😲😲😲
  • 「モンタナの目撃者」 - 映画貧乏日記

    「モンタナの目撃者」 2021年9月5日(日)新宿ピカデリーにて。午後12時20分より鑑賞(スクリーン2/F-16)。 ~トラウマを抱えた消防隊員と少年の息詰まるサスペンス 土日のシネコンはけっこうな賑わいだ。ちょっと感染が怖いけれど、一席おきに空けて販売しているからまあいいか。というわけで、久々の日曜の映画館である。 鑑賞したのはアンジェリーナ・ジョリー主演の「モンタナの目撃者」。どうしてこの映画を見ようと思ったかといえば、監督のテイラー・シェリダンのデビュー作「ウインド・リバー」が良かったから。辺境の地で起きた殺人事件を巡り派遣されたFBIの新人捜査官の苦闘を描くクライム・サスペンスで、第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した。 ちなみに、テイラー・シェリダンはもともとは脚家で、「ボーダーライン」などの脚を担当している。作は、マイクル・コリータのミステリーを映画

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    singark071781 2021/09/09
    😀😀😀
  • 「サマーフィルムにのって」 - 映画貧乏日記

    「サマーフィルムにのって」 2021年8月30日(月)新宿武蔵野館にて。午後3時30分より鑑賞(スクリーン3/C-4)。 ~時代劇オタクの高校生の映画愛にあふれた青春の輝き 最近、日映画ばかり観ているなぁ。まあ、話題作や評判の良い映画が相次いでいるので仕方なかろう。おすぎさんのように、「日映画は観ない」というポリシーは私にはないので。ちなみに、おすぎさんはとても良い人です。以前、試写会場でエレベーターのドアの「開」ボタンを押して、「どうぞ」と言って、みんなを下ろしてから一番最後に降りる姿を目撃したのだ。 日取り上げるのは「サマーフィルムにのって」。高校の映画部を舞台にした映画は、これまでもたびたびあったが(「桐島、部活やめるってよ」をはじめ)、作はその中でも群を抜いてよくできている映画だ。 女子高生なのに勝新太郎の「座頭市」がお気に入りの時代劇オタクのハダシ(伊藤万理華)。映画部に

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    singark071781 2021/09/03
    😀😀😀
  • 「ドライブ・マイ・カー」 - 映画貧乏日記

    「ドライブ・マイ・カー」 2021年8月27日(金)池袋HUMAXシネマズにて午後2時45分より鑑賞(シネマ4/D-9)。 ~静謐で力強い傷ついた男の魂の救済劇 濱口竜介監督といえば、一般には「寝ても覚めても」(2018年)のイメージが強いかもしれない。しかし、私にとっては2015年の「ハッピーアワー」が断然印象に残っている。上映時間5時間17分。独特の演出と会話の妙で、全く長さを感じさせない傑作だった。 その「ハッピーアワー」を思い起こさせる傑作が「ドライブ・マイ・カー」だ。村上春樹の短編小説を濱口監督と大江崇允が脚色。とはいえ、原作を大胆に換骨奪胎して、オリジナル脚といってもいいほど濱口監督のカラーを打ち出している。第74回カンヌ国際映画祭脚賞受賞作である。 主人公は舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)。彼は、で脚家の音(霧島れいか)と穏やかで満ち足りた日々を送っていた。序盤

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  • 「子供はわかってあげない」 - 映画貧乏日記

    「子供はわかってあげない」 2021年8月24日(火)テアトル新宿にて鑑賞。午後2時50分の回(B-12) ~ひと夏のまぶしい輝きと戸惑いと成長 上白石萌音と上白石萌歌の区別がつかない。いや、そもそも「舞妓はレディ」「ちはやふる」などで萌音の演技は観ているのだが、萌歌の作品はたぶん観たことがない(テレビドラマは観ないし)。 というわけで、初めて上白石萌歌の演技を観た。主演映画「子供はわかってあげない」。田島列島の同名漫画の実写映画化だ。監督は「南極料理人」「横道世之介」などの沖田修一。沖田監督は「モリのいる場所」「おらおらでひとりいぐも」と、ここのところ高齢者が主人公の映画が続いていたが、今回は一転してキラキラした青春映画である。 冒頭はいきなりアニメで幕を開ける。「魔法左官少女バッファローKOTEKO」。セメント伯爵だの、使い魔モルタルだの、コンクリ太郎とやらが出てくる。かなりマニアック

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    singark071781 2021/08/27
    🌈🌈🌈
  • 「返校 言葉が消えた日」 - 映画貧乏日記

    「返校 言葉が消えた日」 2021年8月19日(木)TOHOシネマズシャンテにて。午後1時45分より鑑賞(スクリーン2/D-11)。 ~ホラー映画を通して描く台湾の暗黒の歴史 危険はなるべく回避したい。だから、混雑した映画館にはなるべく行かないようにしている。どうしても観たい映画は、公開からしばらく経ってから、平日の空いた回に行くようにしている。 というわけで、この日観たのは台湾映画「返校 言葉が消えた日」。公開からすでに3週が過ぎて、土日はともかく平日はさすがに観客が少ない。予約した席の列に座るのは私のみ。前後の至近距離にも観客はいない。これならまあ安全だろう。 さて、この映画を語る前に押さえておきたい歴史的事実がある。台湾では1947年以降、40年間にわたって戒厳令が敷かれ、蒋介石率いる国民党が反体制派に対して厳しい政治的弾圧を行った。国民に相互監視と密告が強制され、反体制派とみなされ

    「返校 言葉が消えた日」 - 映画貧乏日記
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    singark071781 2021/08/21
    🌈🌈🌈
  • 感染が怖い・・・ - 映画貧乏日記

    オリンピックは終わったが、オリンピック中継を一秒たりとも見なかった。この感染爆発の状況下で、オリンピックなんかやってる場合か?という疑念が拭い去れなかったのだ。片方で自粛を呼び掛けて、片方でオリンピックを開催しているというこの何ともシュールな光景には、もはやあきれるのを通り越して笑っちゃうしかない。 それはともかく、せっかく体調が戻って映画館に足を運び始めたのに、先週はまたもや体調が悪くなって往生した。近所のコンビニに休み休み出かけるのが精いっぱいで、それ以外は息切れがして一歩も外に出られなかった。まさか最後に観た「パンケーキを毒見する」の毒気に当てられたわけではないと思うのだが。 それでも週末頃にはだいぶ良くなって、映画館に行くことも考えたのだが(「プロミシング・ヤング・ウーマン」も「返校」もまだ観てないし……)、連休とあって観たい映画はほぼ満席。一席ずつ間隔を空けているといっても、怖ろ

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  • ただいま闘病中・・・ - 映画貧乏日記

    しばらくブログを更新していなかったが、別にサボッていたわけではなく、病気なのでした。 息苦しさを感じて、前から通院している病院で診てもらったら、肺に水がたまっていてこのままいくと心不全になるとのこと。そうならないように、とりあえず薬を飲んで治療しましょうということで、現在、自宅で療養中です。 というわけで映画館にも行けず、かといって動画配信を観る気力もなく、ブログも更新できず。 いつになったら治るのがまだめどは立ちませんが、いずれまた映画の感想を書くつもりなので、どうか一つ長い目で見てもらえればありがたいなと……。よろしくお願いします。

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    singark071781 2021/07/03
    それは辛いですね。お大事になさってください。早い回復を願っています。
  • 「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」 - 映画貧乏日記

    「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」 2021年6月21日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時35分より鑑賞(スクリーン7/D-9) ~「音を立てたらアウト!」というネタ一発で上出来の続編 まさか、まさかの大ヒットとなった前作「クワイエット・プレイス」。音に反応して人類を襲う「バケモノ」と、彼らと過酷なサバイバルを繰り広げる一家を描いたサスペンスホラーだ。 その続編となった今作「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」は、前作同様にエミリー・ブラント主演で、長女役のミリセント・シモンズ、長男役のノア・ジュプも続投。監督・脚も前作同様、ブラントの夫の俳優ジョン・クラシンスキーが再び手がけた。ちなみに、役者としては今回は冒頭のみ出演。 前作の面白さは何といっても「音を立てたらアウト!」というネタ一発にある。映画にとって音は大事な要素。その音を発したら、たちまち命の危険にさらさ

    「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」 - 映画貧乏日記
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    singark071781 2021/06/27
    映画館全体の雰囲気も緊張感に包まれているのが伝わってきました。ありがとうございます!
  • 「明日の食卓」 - 映画貧乏日記

    「明日の卓」 2021年5月29日(土)新宿シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-10) ~3人の母の苦悩と葛藤を痛いほどリアルに見せる 映画化された小説を事前に読むことはめったにないのだが、椰月美智子の「明日の卓」は珍しく数か月前に読了していた。その「明日の卓」を瀬々敬久監督が映画化した。 瀬々監督といえば、「ヘヴンズ ストーリー」「64-ロクヨン-」「楽園」「糸」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「友罪」「菊とギロチン」など代表作を挙げればキリがない、今や押しも押されもしない実力派監督だ。 “石橋ユウ”という同じ名前の息子を育てる3人の母親たちの物語である。 神奈川県に住むフリーライターの石橋留美子(菅野美穂)は、長男・悠宇と次男の兄弟ゲンカに手を焼いていた。カメラマンの夫は家事にも子育てにも非協力的だった。やがて留美子の仕事が増え、夫が失業したことから事態は思わぬ方

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  • 「海辺の彼女たち」 - 映画貧乏日記

    「海辺の彼女たち」 2021年5月7日(金)ポレポレ東中野にて。午後2時30分より鑑賞(B-5)。 ~技能実習生の3人のベトナム人女性の過酷な日々 新型コロナによる緊急事態宣言で、東京の映画館はほとんどが休館。そんな中、営業している数少ない映画館がポレポレ東中野。「休館なんかしたら、とても持ちません!」というギリギリの経営状況ゆえ、やむなく営業しているのだろうから、ここは応援の意を込めて足を運ばねば、というのでさっそく出かけたのである。 鑑賞した映画は、日・ベトナム合作映画「海辺の彼女たち」。日・ミャンマー合作による初長編作「僕の帰る場所」が第30回東京国際映画祭「アジアの未来」部門グランプリを受賞した藤元明緒監督の長編第2作だ。昨年の東京国際映画祭で上映されたのだが、スケジュールが合わずに見逃してしまった。 技能実習生として来日したベトナム人の若い女性3人の過酷な状況を描いたドラマだ

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  • 「ひかりの歌」 - 映画貧乏日記

    「ひかりの歌」 2021年5月2日(日)ミニシアター・エイド基金「サンクス・シアター」にて鑑賞。 ~4首の短歌をモチーフに4人の女性を静かに、優しく包み込む ブログでは基的に劇場で観た映画のみ取り上げているのだが、なにせ緊急事態宣言でほとんどの映画館が休業中とあって、今回は例外的に配信にて鑑賞した作品を取り上げる。 といっても、動画配信サイトではなく、昨年行われたミニシアター・エイド基金のクラウドファンディングで、一定額以上の寄付をした人を対象に無料で映画が鑑賞できる「サンクス・シアター」での鑑賞。このサイトも6月3日で閉鎖になるため、追い込みで鑑賞した次第。 鑑賞したのは、2019年公開の日映画「ひかりの歌」である。杉田協士監督が、歌人の枡野浩一とともに映画化を前提に開催した「光」をテーマにした短歌コンテストで、1200首の応募作の中から選ばれた4首の短歌をベースに、4章構成の長編

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  • 「花束みたいな恋をした」 - 映画貧乏日記

    「花束みたいな恋をした」 2021年1月30日(土)シネ・リーブル池袋にて。午後12時30分より鑑賞(スクリーン1/G-9) ~ごく自然体でリアルな誰にでも起こり得る恋愛劇 予告編を観た時には、ありふれたラブストーリーだと思った。観るつもりもなかったのだが、各所で絶賛されていると聞き急遽足を運んだ。「花束みたいな恋をした」である。 脚は「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」などのテレビドラマのヒット作を手がけてきた坂元裕二。監督は「罪の声」「映画 ビリギャル」の土井裕泰。まあ、このコンビなら高評価なのもうなずける。 話自体は何のことはない。ベタなラブストーリーである。大学生の男女が出会って、別れるまでの5年間を描いている。 京王線の明大前駅で終電を逃し偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。音楽や文学の趣味がぴったりだったことから意気投合する。デートを重

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  • 「新感染半島 ファイナル・ステージ」 - 映画貧乏日記

    「新感染半島 ファイナル・ステージ」 2020年12月30日(水)TOHOシネマズ池袋にて。午後1時55分より鑑賞(スクリーン8/D-5) ~前作とは異質なハリウッドも顔負けのアクション大作 いやぁ、年末はたいてい暇なので今年も映画館に通いつめようと思ったら、とんでもない。急に仕事が入ってきて、映画館どころではなくなってしまった。ブログもなかなか更新できずにいたのだが、ようやく年末駆け込みで一観たので、その感想を……。 韓国で大ヒットを記録し、日でも話題を呼んだゾンビパニック映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」。その続編が「新感染半島 ファイナル・ステージ」だ。監督・脚は引き続きヨン・サンホが担当しているが、キャストは一新されている。 前作は高速鉄道KTXの車内で繰り広げられる壮絶なゾンビとの戦いを描いた作品。密室という閉塞状況がゾンビの恐怖を煽り立てていた。しかし、作はまった

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    singark071781
    singark071781 2021/01/03
    おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
  • 「無頼」 - 映画貧乏日記

    「無頼」 2020年12月19日(土)池袋シネマ・ロサにて。午後12時50分より鑑賞(シネマ・ロサ2/D-9) ~ヤクザの成り上がり物語と裏側から見た昭和史 「パッチギ!」「ガキ帝国」などでおなじみの井筒和幸監督。8年ぶりの新作映画が「無頼」である(なぜに8年も映画を撮っていなかったのか?はたまた撮れなかったのか?その理由は知らない)。 あるヤクザの親分を中心とした群像劇である。ドラマのスタートは1956年。井藤正治(松利夫)は甲斐性なしの父親のもとで極貧生活を送っていた。やがて父親は死亡し、正治は誰にも頼ることなく、生きるために何でもするようになる。ヤクザの道に足を踏み入れた彼は、21歳の時に兄貴分のヤクザから「シマを持たせてやる」とそそのかされて、敵対するヤクザがいるバーに斬り込んでいき刑務所送りになる。出所した正治は、そのままヤクザの道を突き進んでいくのだったが……。 常に時代のア

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  • 「サイレント・トーキョー」 - 映画貧乏日記

    「サイレント・トーキョー」 2020年12月4日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時20分より鑑賞(スクリーン7/D-11) ~渋谷の街の爆破シーンを体感するだけでもモトはとれる!? 日では珍しいド派手な爆破シーンが満載の映画。それが「サイレント・トーキョー」である。秦建日子がジョン・レノンとオノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて執筆した小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を映画化したクライムサスペンスだ。 クリスマスイブの東京。主婦の山口アイコ(石田ゆり子)が恵比寿で買い物をしている。その後彼女はベンチに腰を下ろす。ちょうどその頃、テレビ局に爆弾テロの犯行予告の電話が入り、来栖公太(井之脇海)は先輩とともに恵比寿の指定の場所へと向かう。そこでベンチに座ったまま動けずにいるアイコと出会った2

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    singark071781
    singark071781 2020/12/06
    爆破シーン見てみたいです!
  • 「さくら」 - 映画貧乏日記

    「さくら」 2020年11月15日(日)TOHOシネマズ池袋にて。午後1時55分より鑑賞(スクリーン9/E-10)。 ~毒気や刺激も織り交ぜつつ描く家族の崩壊と再生 カンヌ国際映画祭では、優秀な演技を披露した犬に贈られる「パルム・ドッグ賞」という賞がある。その名称は、同映画祭の最高賞であるパルム・ドールに由来する。 この事実からもわかるように、映画では多くのワンコが活躍している。西加奈子の小説を「三月のライオン」「ストロベリーショートケイクス」「無伴奏」などの矢崎仁司監督が映画化した「さくら」でも、ワンコが重要な役どころを演じている。なにせ「さくら」というタイトル自体が犬の名前なのである。 ある家族を描いたドラマだ。長谷川家は、父の昭夫(永瀬正敏)、母のつぼみ(寺島しのぶ)、長男の一(吉沢亮)、次男の薫(北村匠海)、長女の美貴(小松菜奈)の5人家族。そのうち次男の薫のモノローグによってドラ

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