ここ最近、春眠暁をなんたらと、ぼやきながら朝の早起きに四苦八苦している母に対して、娘があの手この手でなんとかしようと奮闘してくれている。 娘による母への起床促進奮闘記は、知らぬまにセットされたiPadアラームから始まった。娘が学校へ行ってしまった後、無造作におかれたiPadから息子が起きなければいけない時間に合わせ緩やかな音楽が鳴り出したのだ。しばらくすると、その音量は最大音量へと変えられ、さらに緩やかなる音楽は分かりやすい機械的な不快音となり、さらには、そろそろ起きた方がいい時間、起きなければいけない時間、シャレにならない時間五分前、となかなかよく考えられた時刻に数回に渡って鳴り響くようにと設定が追加されていった。 残された息子と二人何度となく彼女の居ぬ間に愚痴りながらも感謝をしていたのだが、それでもなお朝がつらそうな母に対し、娘がついに先日、荒療治を仕掛けてきた。 その日は娘と息子は同