ブックマーク / karapaia.com (17)

  • シベリアで急増する巨大な穴は、メタン爆発によって形成されていた

    ここ10年ほど、シベリアでは突如として巨大な穴(クレーター)が出現するという謎の現象が起きている。 これまでの研究によると、気候変動の影響だとされている。温暖化によって永久凍土が解け、それによって大穴が出現するというものだ。 その後の周囲の調査からは、そのクレーターは爆発によって形成されることが明らかになっている。 いくら気温が上がり、永久凍土が解けたからといって、なぜ爆発するのだろう? 最新の研究では、これまで謎に包まれていたそのメカニズムがついに解明されたかもしれない。 シベリアで相次いで出現した巨大な穴の背後に爆発があった 2014年、シベリアのヤマル半島で奇妙な穴が突如として出現。それ以来、この地域では同様のクレーターが続々と出現するようになった。 そうしたクレーターは控えめにいっても大穴だ。中には深さ50mに達するものもある。 だがそのような大きな穴が、なぜいきなり形成されるのか

    シベリアで急増する巨大な穴は、メタン爆発によって形成されていた
  • クマムシのタンパク質を人間の細胞に導入したところ老化を遅らせることが判明

    地上最強の生物と呼ばれる「クマムシ」は、いつの日か人間の命を救ったり、老化を防いだりしてくれるかもしれない。クマムシから抽出されたタンパク質が、人間の細胞の老化を遅らせることが判明したそうだ。 米国ワイオミング大学の研究チームたちは、極限状態にも耐えるクマムシの防御システムの秘密を探るために、そのタンパク質を人間の細胞に導入してみた。 すると代謝が遅くなり、ヒト細胞の分子プロセスが減速することが明らかになったのだ。いったいどういうことなのか?詳しく見ていこう。 クマムシが休眠状態(乾眠)の鍵を握るタンパク質 『Protein Science』(2024年3月19日付)に掲載されたこの研究は、クマムシが強いストレスを受けたとき、休眠状態になるメカニズムを調べたものだ。 体長0.5ミリにも満たない「クマムシ(緩歩動物)」は、カラカラに干上がっても、あらゆる分子運動が停止する絶対零度近くまで冷や

    クマムシのタンパク質を人間の細胞に導入したところ老化を遅らせることが判明
  • マウスも人間同様、社会的地位を失うとうつ状態になることが判明 : カラパイア

    社会生活を営む人間にとって、社会的地位や名声を得ることはある種の存在意義でもあり、大切なものである。だからそれを失ったときの心への衝撃も大きい。 同じく社会的な生き物であるマウスもまた、自分の地位を失うと心に大きな傷を負うことが明らかとなった。 中国の研究チームが、支配的な立場にあるマウスから社会的地位を奪ったところ、「失望中枢」が活発化し、まさにうつ病のような状態になることがわかったそうだ。 こうした結果から、社会的階層の変動が精神の健康に与える影響が明らかとなった。うつ病を治すには「負の失望スパイラル」を断ち切る重要性がうかがえる。

    マウスも人間同様、社会的地位を失うとうつ状態になることが判明 : カラパイア
  • 新たな物理法則が「我々はシミュレーションの中に生きている」という仮説を裏付けていると研究者 : カラパイア

    人類が生活しているこの世界はコンピューターの中に作られたシミュレーションであるとする仮説がある この「シミュレーション仮説」を立証するために様々な研究が行われているが、少なくともイギリス、ポーツマス大学の物理学者は、彼が発見した新しい物理法則がこの仮説の正しさを裏付けていると主張している。 彼によれば、情報はエネルギーや質量と等価であり、この宇宙を構成する基的な構成単位なのだという。 最新の論文では、こうした仮説を物理学や宇宙論の中で検証し、その正しさが裏付けられたとしている。

    新たな物理法則が「我々はシミュレーションの中に生きている」という仮説を裏付けていると研究者 : カラパイア
  • AIは97%の精度でヒット曲を特定できることが判明。機械学習と神経科学の融合 : カラパイア

    毎日、様々なジャンルの新曲がリリースされている。音楽好きには嬉しいだろうが、できるだけ人気のある曲を流したいストリーミングサービスやラジオ局にとって、今の新曲ラッシュは人気になる曲の選定が難しく、悩みの種でもある。 これから人気が出る曲をどうやって見分ければよいか?もちろん、企業が莫大な資金を投入し、熱心なプロモーションを行った曲なら流行る可能性は高い。SNSのインフルエンサーの影響もあるだろう。 だが、それ以外にもヒット曲を特定する方法があるという。そう、AIである。 アメリカの研究チームは、AIとスマートウォッチを使うことで、97%の精度でヒット曲を言い当てることに成功したそうだ。その結果を『Frontiers in Artificial Intelligence』(2023年6月20日付)で発表している。

    AIは97%の精度でヒット曲を特定できることが判明。機械学習と神経科学の融合 : カラパイア
  • レオナルド・ダ・ヴィンチはニュートンの100年前に重力を理解していたことがスケッチから判明

    あらゆる分野に精通し、比類なき万能の天才として知られている「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が没して5世紀が過ぎたが、いまだ彼の残した偉業は完全には解明されていない。 新たな研究で、ダ・ヴィンチは、ニュートンよりも100年以上前に、重力の存在に気が付いていたことが、彼の残したスケッチから明らかになったという。 ダ・ヴィンチが残した重力の認識を示すスケッチ アイザック・ニュートン(1643年1月4日 – 1727年3月31日)は17世紀後半に、木から落ちるリンゴを目にして、重力の概念をひらめいたとされている。 だが、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年4月15日 – 1519年5月2日)は、その100年以上前から、重力について理解していたようだ。 『Leonardo』(2023年2月1日付)に掲載された研究では、「アランデル手稿」というダ・ヴィンチのノートに描かれた三角形を分析している。 それによ

    レオナルド・ダ・ヴィンチはニュートンの100年前に重力を理解していたことがスケッチから判明
  • 科学的知見に否定的な人は自分の知識に自信をもっているが、実は低レベルであることが判明 : カラパイア

    大半の研究者が合意している科学的コンセンサスに否定的な人ほど、自分が持っている知識が最も高いと信じているが、実際には客観的な科学知識に乏しいことが『Science Advances』(2022年7月20日付)に掲載された新たな研究によって明らかとなった。 アメリカで行われたこの研究は、科学的合意が得られているにもかかわらず、いくら説明しても決して納得しない人がいる理由を解明するために行われたものだ。 彼らはなぜか自分の持つ科学知識に絶対的な自信があるのだ。だが実際には初歩的な科学的知識すら持っておらず、低レベルのものだったという。 これは知識や実力が低い人ほど自分の能力を過大評価する「「ダニング=クルーガー効果」そのままの傾向であるそうだ。

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  • 学歴のない殺人犯の数学の能力が開花。刑務所内で超難問を解いてしまう

    「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものだ。昨年、数学者たちを悩ませた、大昔の数学の問題が解決された。だが解答したのは数学者ではない。なんと現在刑務所に服役している殺人犯だ。 その問題は「幾何学の父」と称される古代エジプトのギリシャ系数学者、エウクレイデス(ユークリッド)が頭を悩ませた「連分数」で、現在では暗号技術などに使われる非常に重要な理論であるそうだ。 殺人罪で刑務所に収容された囚人、数学に目覚める 現在ワシントン州シアトル近郊の刑務所で服役中のクリフトファー・ヘイブンズ(40歳)は、苦難の人生を歩き続けてきた。 高校は中退。仕事が見つからず、やがて麻薬に手を出すようになり、ついには人を殺めてしまった。2011年に25年の実刑判決を受け、刑期はまだ15年残っている。 しかし刑務所の中で数学と出会ったことで、彼の人生に光が差し始めた。独学で高等数学の基礎を学び、情熱を感じるようになっ

    学歴のない殺人犯の数学の能力が開花。刑務所内で超難問を解いてしまう
  • 湖で溺れそうになっていた子鹿を救った犬の元へ、母鹿と子鹿が会いに来た! : カラパイア

    アメリカで、溺れそうになっている子鹿を発見した犬が、咄嗟に湖に飛び込み、子鹿を救出した。とても心温まる話だが、それだけでは終わらなかった。 その翌日、助けた子鹿が母鹿と一緒に犬に会いにやってきたのだ。もしかしたら感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれない。 感動した犬の飼い主はこの出来事をFacebookに投稿したところ、多くのユーザーらから感動の声が寄せられた。

    湖で溺れそうになっていた子鹿を救った犬の元へ、母鹿と子鹿が会いに来た! : カラパイア
  • 人間の体が突然燃える「人体自然発火現象」の謎を科学的に検証する

    外的な熱源がないのに人体が勝手に発火し、燃え上がることなどあるのだろうか。この不可解な現象は長いこと議論されてきた謎のひとつだ。 だが、過去300年の間に、200件以上の報告例があるのも事実だ。この現象は、「人体自然発火現象(SHC)」と呼ばれていて、いきなり人体の中から発火して死をもたらすという。 数百件にものぼる報告記録は、似たようなパターンで起こっていることを示している。 人体自然発火現象の事例 犠牲者はひとり暮らしの高齢者が多く、たいてい自分の家の中で死んでいる。だが、不思議なことに手や足先など体の先端部分は燃えずに残ることが多い。 頭部や上半身は、人と見分けがつかないくらい黒焦げになってしまうのに、内臓はまるで無傷という珍しいケースもある。 犠牲者が亡くなっていた部屋は、家具や壁に脂の残滓が付着していた以外、ほとんど燃えていないことが多い。さらに、いぶしたような甘いにおいが残っ

    人間の体が突然燃える「人体自然発火現象」の謎を科学的に検証する
  • 犬は匂いを嗅ぐだけで、新型コロナ感染者を94%の確率で嗅ぎ分けられることが判明(ドイツ研究

    犬の鋭い嗅覚はまさに万能であるようだ。麻薬や爆発物の探知から、がんやマラリアの発見までさまざまな分野で役に立つ可能性を秘めている。 そこで今回のコロナ禍である。世界各国の研究者らは、麻薬探知犬などに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者を特定させることが可能かどうかの研究を始めた。 その試みは成功したようだ。『BMC Infectious Diseases』(7月23日付)に掲載されたドイツ、ハノーファー獣医大学(University of Veterinary Medicine Hannover)の研究は、犬が高い精度でコロナウイルスの匂いを嗅ぎ分けられることを明らかにしている。 Diagnoses by dog noses – Dogs can sniff out patients with COVID-19 犬はコロナウイルスの匂いを嗅ぎ分けられるか? 研究グループは、犬

    犬は匂いを嗅ぐだけで、新型コロナ感染者を94%の確率で嗅ぎ分けられることが判明(ドイツ研究
  • 「物質の第5の状態」を国際宇宙ステーションで創出することに成功(米研究)

    物質の状態といえば、まず気体・液体・固体が思い浮かぶだろう。詳しい人なら、さらにプラズマも指摘するかもしれない。 だが、それ以外にも第5の状態がある――それを「ボース=アインシュタイン凝縮(BEC)」という。 大量の原子を絶対零度近くにまで冷却したときに、それらが突然最低エネルギーの状態に落ち込む状態のことだ。そのとき、原子は1つのいわば「超原子」として振る舞うようになる。 そしてこのほど、カリフォルニア工科大学(アメリカ)の研究チームが、このボース=アインシュタイン凝縮を宇宙で作り出すことに成功したそうだ。 ボース=アインシュタイン凝縮の問題点 ボース=アインシュタイン凝縮が初めて作られたのは、25年前のことだ。今では世界中の研究所で生成されているのだが、1つ大きな問題があった――重力だ。 この状態を作り出すには、レーザーで原子を絶対零度近くにまで冷却し、それを磁気光学トラップで捕捉しな

    「物質の第5の状態」を国際宇宙ステーションで創出することに成功(米研究)
  • デヴィッド・リンチが淡々と今日のお天気を伝えるYoutubeチャンネルが開設されていた件

    『ツイン・ピークス』(1989年、1990年~1991年)や『エレファントマン』で知られている映画界の巨匠デヴィッド・リンチは、その作風から「カルトの帝王」と呼ばれていることはみんなご存じのことだろう。 リンチ氏が自身のYouTubeチャンネル「DAVID LYNCH THEATER」を開設。鬼才であるリンチ氏は、どんな得体のしれない恐ろしいものが流されているのだろう…と思いきや、なんと毎日アメリカ・ロサンゼルスのお天気情報を淡々と伝えているんだそうだ。 Weather Report 5/18/20 鬼才デヴィッド・リンチ監督によるロサンゼルスのお天気報告 どうやらデヴィッド・リンチは以前からTwitterなどで時々天気予報を行っていたらしいのだが、今回パンデミックによる外出禁止令を受け、ファンや人々が少しでも暇つぶしをできればとの思いで毎日天気予報を行うことにした模様。 内容は非常にシン

    デヴィッド・リンチが淡々と今日のお天気を伝えるYoutubeチャンネルが開設されていた件
  • たった3つのブラックホールがあるだけで時間の対称性は破れる(ポルトガル研究)

    物理法則のほとんどは、時間が流れる方向などちっとも気にしていない。それが未来へ流れようと、過去へ流れようと、物理法則はまったく同じに働くからだ。 ニュートン物理学でも一般相対性理論でも、時間の流れる向きは計算結果に影響を与えない――これを「T対称性」や「時間反転対称性」という。 だが、実際の宇宙においては、ことはそう単純ではないようだ。アヴェイロ大学(ポルトガル)の天文学者によって、重力が作用し合う天体がたった3つあるだけで、T対称性が破れてしまうことが証明されてしまったからだ。 たった3つの天体が生み出すカオス系 この研究グループが取り組んだのは、天体物理学では有名な「多体問題」という、3つ以上で構成され、相互に作用する系についての問題だ。 中心点を周回する同サイズの2つの天体の動きは比較的単純で、ニュートンの運動の法則と万有引力の法則に従えば、数学的に予測することができる。 ところが、

    たった3つのブラックホールがあるだけで時間の対称性は破れる(ポルトガル研究)
  • 南極の雪が血の色に染まるという怪現象が観測される

    南半球にある南極は今、夏だ。なにせ観測史上最高の気温が観測され、氷河はどかどかと解けている。シーモア島に至っては、2020年2月13日、20.75度となり、もはや極寒の地とはいいがたい南極では、更なる怪現象が起きている。 ここ数週間、血の色に染まった雪が観測されているそうだ。 南極半島の北西、ガリンデズ島にあるウクライナの観測基地「ベルナツキー基地」の周辺は、研究者たちが「ラズベリー・スノー」と呼ぶ雪に覆われている。 真っ白な雪にラズベリーソースなら美味しそうにも思えるが、実際の様子は雪の汚れと相まって、どこか血液を思わせる不気味なものだ。 なぜ雪が血のような赤色に染まるのか? 雪が赤く染まる原因は氷雪藻(ひょうせつそう)によるものだ。 氷雪藻は極圏や高山帯の雪や氷上に生育する低温耐性の藻類で、冷たい水の中で繁殖し、冬になると雪や氷の中でじっと眠るように過ごす。やがて夏が訪れて雪が解けると

    南極の雪が血の色に染まるという怪現象が観測される
  • 2枚のコンピューターチップ間で初の量子テレポーテーションに成功。情報を瞬間転送(英・デンマーク共同研究)

    2枚のコンピューターチップ間で初の量子テレポーテーションに成功。情報を瞬間転送(英・デンマーク共同研究) 記事の文にスキップ 英ブリストル大学とデンマーク工科大学の研究グループから、ふたつのコンピューターチップ間で量子テレポーテーションすることに史上初めて成功したと報告があった。 それによると、物理的にも電気的にも接続されていないというのに、チップからもう一方のチップへと瞬時に情報を転送することができたそうだ。 量子コンピューターや量子インターネットの可能性の扉を開くブレイクスルー(飛躍的な進歩)だという。 量子もつれの不気味な遠隔作用 このテレポーテーションは「量子もつれ」という現象を利用することで可能になる。 量子もつれの関係にあるふたつの粒子には不思議なつながりがあり、片方の状態が確定すると、そのペアがどれほど離れていようとも、もう片方の状態までが瞬時にして確定してしまう。 つまり

    2枚のコンピューターチップ間で初の量子テレポーテーションに成功。情報を瞬間転送(英・デンマーク共同研究)
  • 時間が逆転?量子コンピューターを用いた観測で、量子レベルで時間が逆方向に流れる現象を確認(米・露共同研究) : カラパイア

    時間の流れは過去から未来へ向かって流れるというのが常識だ。だが、逆の方向にも淀みなく流れるようだ。 今年初めに行われた実験では、少なくとも量子のスケールでは過去と未来の区別がそう確かなものではないことを告げている。 これがわかったからといって、恐竜の時代までさかのぼれるタイムマシンを作れるわけではないが、それができない理由についてはいくばくかの手がかりを与えてくれる。

    時間が逆転?量子コンピューターを用いた観測で、量子レベルで時間が逆方向に流れる現象を確認(米・露共同研究) : カラパイア
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