県財政の悪化で文化施設の縮小方針が打ち出される中、全国屈指の貸出件数を誇る岐阜市宇佐の県図書館の若手職員らが、独自に改革案を作成し、財政難の中での公営図書館のあり方を模索している。【稲垣衆史】 県図書館の06年度時点の蔵書数は全国の公営図書館で14位の約90万冊、貸出数(07年度)は約98万冊で全国5位だった。施設が広大な敷地にゆとりをもって作られているが、併設の会議室やホールの使用率は低く、今年度の図書館事業費約3億7680万円のうち、約1億円を施設維持管理費が占めている。 財政難による県営文化施設の運営見直しを県図書館も避けられず、いったんは今後も直営すると決まったが、指定管理者導入の議論が再燃している。来年度予算は今年度の2割削減見込みで、図書購入費減などサービス低下が心配されている。 そんな中、危機感を募らせた県図書館の司書ら役職がない若手職員が、自主的な勉強会を発足、県図書館の改