中国当局は2015年7月から9月の2カ月弱の間に、全国で少なくとも人権擁護の弁護士・活動家を300人拘束した。いまでも行方不明のものは20人を超えている。 国連人権担当官は12月6日、この2週間行方不明になっている弁護士江天勇の消息を明らかにするよう中国政府に求めた。 江天勇はかつて陳光誠・高智晟などの「危険人物」の代理人を務め、エイズ訴訟、レンガ工事件など多数の人権蹂躙事件にかかわってきた人物だ。 その陳光誠は山東省出身の著名な盲目の人権擁護活動家・法律家である。当局のあまりにひどい迫害を逃れて妻子とともにアメリカに亡命した。 高智晟も中国の法輪功や地下キリスト教会に対する人権侵害事件にかかわった。「国家政権転覆扇動罪」で有罪判決を受け投獄され、獄中で歯が抜けてしまい流動食しか食えない。2014年8月の満期出獄後も陝西省の故郷の村で厳しい監視下におかれている(2016・06・25共同)。