新型コロナウイルスの流行により、経済が大きなダメージを受けました。スポーツ界も同様です。一方、この転換期に新たなアイデアが生まれ、スポンサーの価値についての考えや施策がアップデートされたとも言えます。 明治安田生命J2リーグに所属するアルビレックス新潟はその一つです。2019年には5社だった新規スポンサー獲得数が、コロナ禍真っ只中の2020年に14社へと増加しました。その数字の裏側にはJ2降格に伴う方針変換と、とあるデータの存在がありました。 アルビレックス新潟 営業部部長の野崎翔太さんに、この苦境の中で成果を上げた背景について伺います。 転機となった1年での昇格失敗 ーまず、スポンサー獲得の際に意識していることや取り組みについて教えていただけますか? 野崎:私が入社したのは2018年なのですが、15年ぶりにJ2を戦う最初のシーズンでした。2003年のJ2優勝時から観客動員数は増え、200