ゲルハルト・シュタイデル 天才たちに愛される完璧主義の男。(映画『世界一美しい本を作る男〜シュタイデルとの旅〜』予告編の最初に出てくる言葉) ドイツ・ゲッチンゲンにある小さな出版社シュタイデル。社を率いるのはゲルハルト・シュタイデル、まるで研究者とか医師みたいな白衣の男。一年もの間、この男に密着したドキュメンタリーを見たらこれがまあ凄い人だった。 シュタイデル社で作っている本は、ノーベル賞作家ギュンター・グラスの著作集やアメリカを代表する写真家ロバート・フランクの写真集など多数。しかし普通の出版社じゃない。編集から装丁、印刷、出版まですべてゲッチンゲンの自社で、自社の敷地内でやるという徹底主義だ。出版に携わっている人から見たら羨ましくてたまらない、夢のような出版社。なのにシュタイデル氏は日本の和紙や伝統を羨ましがり、来世は日本に生まれたい、なんて言うのである。 本を作る前に欠かせないのが、
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