今春の賃金交渉での経営側の回答で人目を引いたのが、子持ち組合員優遇型の賃金配分だ。電機大手の回答の中には、賃上げ額の全部または一部を「育児手当」に充て、全体の賃金水準の引き上げには消極的なケースがあった。「子育て支援」を前面に出した内容は、時代の流れに沿うようにも見えるが、働きと無関係な生活給的要素を膨らませた点でアナクロ的色彩もにじむ。 シングルは賃上げの恩恵ゼロ シングルや子なしカップルにとっては「何、それ?」だったのではないか。電機大手の3月14日の一斉回答では、軒並み、月額1000円の賃上げとなったが、松下電器産業の場合、恩恵に浴するのは組合員の半分程度。賃上げ分の全額を、従来から子どものいる組合員向けに設けている育英補助給付金制度の手当増額に充てるとの回答内容だった。 現在は、扶養している18歳までの子ども1人につき、月8000円を支給しているが、回答では1人目、2人目に月
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