国有地が不正に払い下げられた疑惑で世間を騒がしている森友学園では、運営する塚本幼稚園で、園児に教育勅語を朗読させていたことも問題になった。これに絡み、稲田朋美・防衛大臣は、先週8日の参院予算委員会で、「教育勅語の核の部分は取り戻すべきだ」と発言。過去に、幼稚園での教育勅語の朗読を「適当でない」とした文科省に対し「どこがいけないのか」と問いただしたことも明らかにした。 さらに今週14日、松野博一・文部科学大臣も「憲法や教育基本法に反しないように配慮して授業に活用することは一義的にはその学校の教育方針、教育内容に関するものであり、教師に一定の裁量が認められるのは当然」と発言した。教育勅語の何が問題なのか。原文やその歴史的経緯から考察してみれば、教育勅語こそ、安倍政権が求める「都合のいい国民」をつくるための教材であることがわかるだろう。つまり、 ・本来は国民の権利を守るため権力を縛る憲法を、国民