東京大の合格者数で全国1位が続く私立開成高校(東京都荒川区)で、今年2月の入試に合格した男子生徒とは別の少年が、男子生徒に代わって9月まで「なりすまし登校」をしていたことが30日、高校側への取材で分かった。同校は男子生徒を除籍とし、少年を「出入り禁止」処分にした。 高校を運営する開成学園によると、入試は2月10日に実施され、5教科の試験ごとにマスクを外した受験生の顔と受験票の顔写真を試験官が照合した。同月16日の合格者説明会でも同様にチェックし、いずれも同じ男子生徒だったという。 新型コロナウイルスの影響で3月以降は登校自粛となり、遠隔授業が続いた。6月29日から対面授業が再開すると、男子生徒ではなく少年が登校。7月上旬の期末テストを経て夏休みに入り、9月8日に再び授業が始まってからも少年が通った。教諭らは別人とは気付かなかったという。