中村教授はW3Cの活動とWebが目指す未来について。及川氏は、検索からソーシャル・モバイルへと変わりつつあるWebブラウザの今後について、それぞれのセッションを行った。なお、及川氏は、マイクロソフトではIEの開発を、GoogleではChromeのエンジニアリングマネージャを担当している。 Webは世界中を網羅した分散OSだ 中村教授の話は、HDR(ハイダイナミックレンジ合成)から始まった。HDRは、自然界のコントラストをカメラやディスプレイの世界で実現しようとする技術。さまざまな露出で取り込んだイメージを、ピクセルごとに輝度を変え記録・表示することで、より自然な画像を再現しようというものだ。 中村修 慶應義塾大学教授 NetflixがHDR対応動画の配信を始めるなど、「これは映画の世界だけの話ではないのではないか」と中村教授はいう。Webブラウザやアプリでも、これまでの24ビットカラー以外