【ベルリン百留康隆、井沢真】国際陸上競技連盟(IAAF)は12日、当地で総会を開き、スタートでフライングをした選手について、1回目から即失格とするルール改正案を賛成多数で可決した。改正ルールは来年1月から適用される。 現行ルールでは、1人目は失格とせずに全体で2回目にフライングをした選手から失格としていた。また、混成競技は現行の全選手に1回ずつ認めていたフライングを、全体の2回目から失格に改める。 フライング規定の厳格化の流れは、03年1月から始まった。元々は全選手に1回ずつのフライングが認められていたが、国際陸連は「競技時間を短縮することでテレビ中継がしやすくなり、観客もスリリングな競技を楽しめる」として、「1度フライングがあった後は、誰が違反をしても即失格」と改正した。当時は選手の反発も強く、03年世界選手権パリ大会では、男子百メートル2次予選で失格となった優勝候補のジョン・ドラモ