中国政府は4月、中国で初めて動物保護を明記した「反動物虐待法案」を全国人民代表大会(全人代=国会に相当)に提出する見通しとなった。法案には中国内で広く流通しているイヌとネコの肉の食用禁止の文言が入っており、「犬肉料理」で有名な江蘇省徐州市などでは衝撃が走っているという。 中国の地方紙「重慶晩報」などによると、法案には、イヌやネコの肉を食べたり、販売した個人には5000元(1元=約13円)以下の罰金と15日以下の禁固に処せられるほか、企業や団体の場合は1万元以上50万元以下の罰金に処せられるという。 イヌやネコの肉を食べるのは中国だけでなく、イヌ肉は韓国、ネコ肉はベトナムなどで食されているが、中国政府は昨年夏、北京五輪を開催するに当たり、世界中の人々が中国を訪問することから、市場での取引を中止する通達を出していた。また、中国では急激な経済発展から、生活水準も向上し、イヌやネコをペットとして