先日、東京有楽町の国際フォーラムで行われた「中島みゆきTOUR 2010~2011」を観た。友人でもあり僕のライブサポートのギタリスト、中村修司さんが出演しているからだ。 「みゆきワールド」にあふれたライブ会場。トーク中は「オールナイトニッポン」などで見られる軽妙で楽しいトークなのだが、歌に入ると一転、歌姫のような気品にあふれる。そのギャップに最初はかなり戸惑ったのだが、徐々にその世界に引き込まれ、魅了されていく。その歌い方はまるで演劇を見ているかのようだ。 しかし、さらに驚いたのはライブの中盤から。演劇的な歌い方のパフォーマンスが強くなると体中から大きなオーラを発し始めたのだ。そのたたずまい、歌に込める祈り、エネルギーはまさに「シャーマン」。大きな舞台の中央で祈るように歌い、時には空中に向かって戦いを挑むように歌う姿は狂気を超えた愛を感じた。終演近くなると涙があふれ、そして浄化されていく