今になってスピッツのアルバム、 「三日月ロック」を聴いている。 もともとは、「けもの道」が好きで、 その音源が欲しくて購入した。 この「三日月ロック」は、 タイトルにある三日月がそうであるように、 欠けがテーマだと自分は捉えている。 そして、歌詞にも欠けの要素が 散りばめられていると思っている。 研がない強がり 嘘で塗り固めた部屋 1曲目「夜を駆ける」 輝くための偽物さ だから俺は飛べる 5曲目「ババロア」 何かと取り繕ってしまう、 そのままではいられない危うさ。 こういう歌詞はひやりとする。 あたり前過ぎる人生を 切り貼りしてこのざま 4曲目「ミカンズのテーマ」 尋かれてもいないのに 秘密の安売り 6曲目「ローテク・ローマティカ」 自分を悲観することは、誰しもある。 しかし一曲通して聴くと、 完全には悲観していないのが、 スピッツなのだ。 悲観しても悲観した自分を見捨てない。 おかしくて