みずほ銀行と三井住友銀行が今春にも本格的に納税を開始する。2000年代に入り、巨額増資、公的資金の返済と、メガバンク各行は財務体質の改善を進めてきた。納税が正常化することで、メガバンク全行がようやく、そろい踏みで「普通の会社」に復帰する。 株高もあり、今期はリーマンショック前を上回る利益に 三菱UFJ、三井住友、みずほの各フィナンシャルグループ(FG)とも足元の業績は好調だ。3メガバンクの今2013年3月期は、いずれも会社計画を上回る着地となりそうだ。 「アベノミクスの効果はまだ間接的だが、状況は確実に好転している」――。メガバンクのIR担当者は口をそろえてそう話す。 3メガバンク合計の今期の最終利益は、東洋経済「会社四季報」春号(3月中旬発売予定)の予想ベースで、1兆8900億円にも上る見込みだ。これはリーマンショック前、08年3月期の最終利益の合計約1兆4000億円をゆうに超える。 好