北国ロシアのさらに極北の都市アルハンゲリスク。大天使(アルハンゲル=アークエンジェル)の名を戴くこの町を拠点に、天使のような美しい音楽を作り出しているバンドがMoon Far Away。ネオフォークとかゴシックフォークなどと分類されていますが、要はフォークソングに電子楽器など現代的な要素を取り入れて神秘性を高めた音楽です。 1stは未聴、2ndはちょっと演出過多であんまり好きじゃなかったんですが、この3rdアルバムはロシアンフォーク路線になって私好みの音になりました。ロシア北部の民謡に材をとった素朴なメロディを、ハイトーンの女性ボーカルがあくまで美しく歌っています。ロシア民謡のほか、中世・ルネサンス期の宗教音楽の要素も入っているよう。 アルバムタイトルのBelovodieとは、ロシア語で「白い湖の国」という意味。ロシアの民話に出てくる伝説の理想郷の名だそうです。 動画はアルバム4曲目の"Z