ブックマーク / signal3.hatenablog.com (7)

  • みっちゃんと…1 - signal3のブログ

    信彦は図書館で国家試験を受ける為の勉強をしてた。 自宅でもいいのだが、信彦は学生時代から割と図書館を利用してる。 自宅は生活の場でもある環境なので、誘惑もあり、なかなか集中出来ないが、ここはその為の場所なので、わざわざ足を運ぶ事を差し引いても、充分価値があり、モチベーションも上がる。 信彦はその女性と一瞬目が合った。 知らない人だが女性は迷わず信彦に近付いてそのまま信彦の隣に座った。 「助けて下さい!」 女性の小さいが鋭い声と切迫感溢れる表情で信彦は何かを察し、周りの様子を見る。 どう見ても図書館とは縁遠い風貌の男が入って来た。 女性の顔がみるみる強張る。 信彦はとっさに 「遅いよ、みっちゃんもう 笑」 女性も機転を利かせて合わせてきた。 「ごめんねてっちゃん!電車一遅れちゃって 笑、ちゃんと勉強やってる?」 「遅れて来て何言ってる! 笑」 信彦は女性と会話しながらも、目の端で男の様子を

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  • ボブたちBBQ6 - signal3のブログ

    「でもな、そうだとしてもニコニコしてたから」 「俺がか?」 「バカ、亜夢ちゃんだよ」 「バカ亜夢ちゃんとは何だ!!」 「落ち着けボブ!句読点の位置が…はぁ…」 「ニコニコしてたのか?」 「うん、お前は緊張してろくに顔見てないから分からなかっただろ?何かいい感じの表情だったような」 「だから、せ、千寿さんは果音先輩が怖いから」 「それを差し引いても25点を見る感じじゃなかったんだよな~」 「25点はお前の個人的採点だ」 「おいボブ!お前ひょっとしたら脈ありかもだぞ!」 「は?」 「今果音が亜夢ちゃんを送りながら聞いてるよ」 「何を?」 「決まってるだろ、お前の事だよ。どう亜夢ちゃん、アイツ?とか聞くだろ?そしたら、あー、私あんな感じの人タイプかもです!とか言ってたらどーするー?」 洋太の完全な空想にも関わらずボブは分かりやすい反応で、顔はみるみる赤くなり目を少年のように輝かせ 「参ったな~!

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  • ボブたちBBQ5 - signal3のブログ

    「なんでこんな会わせ方したんだよ!」 「だから、あん時のお返しだべ」 「何年根に持ってるんだ!しつこいな。それに、せ、千寿さん巻き込むことねえだろ!」 「亜夢ちゃんって言えねぇのか?笑笑」 「うるせぇ!」 果音と亜夢ちゃんが喫茶店を出てから男2人の反省会が行われていた。 「俺も果音もお前の好きなタイプはよく知ってる。ドンピシャだろ?笑笑笑」 「せめて昨日のうちに写真見せておいてくれよ。そしたらちゃんと対応出来た!」 「無理だね、お前には」 「だ!大丈夫だよ」 「それにそんな事したら、来のお前を見せられないだろ?最初から緊張して、オドオドするのがおちだ」 「大きなお世話だ」 「亜夢ちゃんが登場する前のリラックスした普段の"ザ・ボブ"を見せる事が出来たんだ、良かったよ」 「俺は良くない。何だよ"ザ・ボブ"って」 「お前の写真見せたにも関わらず、亜夢ちゃんは今日来てくれたんだぞ」 「見せたのか

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  • ボブたちBBQ2 - signal3のブログ

    「じゃ何の話だ?」 「バーベキュー行こうぜ!」 「は?そんなの2人で行けばいいじゃんか」 「ライク達も来る」 「ん?って事はエルも来るのか?」 「勿論よ、私達よりラブラブだもん」 「尚更行かね、俺そんな暇じゃねぇし、誰が好き好んで馬鹿ップル2組の見学会なんて…」 「誰が馬鹿ップルだ!!」 洋太と果音が同時に立ち上がって同時に言った。 ボブは一瞬驚いてから 「そ、そうゆーところです」 「再来週の土曜日よ」 「行かね」 「県民の森だぞ」 「行かね」 「他にも来るのよ」 「馬鹿ップルがまだ来るのか?神に誓って行かね」 果音と洋太は含み笑いをしてからボブに携帯画面を見せ 「この子も来るのよ、今彼氏募集中だけど、どうボブ?」 「あっ、再来週か!大丈夫かも。来週はダメだけど再来週なら、うん。君達の誘いは断われないもんな!ははは」 ボブの変わり身の早さ洋太と果音は爆笑してから 「やっぱり即答だったね」

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  • ボブたちBBQ1 - signal3のブログ

    「なんでわざわざきっちゃてんに呼び出すんだよ!俺んちでいいじゃんか。果音んちでも、家隣だぞ!」 「まぁまぁ落ち着きなってボブ」 「そうだぞボブ、たまにはこうして3人で会うのもいいじゃんか」 「洋太、昨日2人で呑みに行ったばっかじゃんか 笑。果音、お前に至っては週8で顔見てるぞ、どうやったらたまには3人でって発想になるんだ?お前ら記憶喪失か!」 「落ち着けボブ、ちょっと話があるんだよ」 「何だよ?あっ、お前らもしかして!?」 「何だよ?」 「何よ?」 ボブは声をひそめて 「結婚か?別れるのか?」 「馬鹿!何よその両極端な予想は、当デリカシーがないわね!だから中々彼女が出来ないのよ」 ボブこと池堂保武、色が黒いので名前の"やすたけ"を強引にボブ という呼び方にされた。 果音こと鶴舞果音、何とも優雅で可愛らしい名前だが、ボブに言わせればただの凡人。ボブとは家が隣同士で、それこそオムツしてる頃か

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  • みっちゃんと…4 - signal3のブログ

    『もしもしみっちゃん?』 『あ てっちゃん 笑、何もしかして国家試験合格したの?』 『みっちゃんは何時頃仕事終わるの?出来れば仕事終わりに直接報告したいんだけど都合はどう?』 『えー、今教えてくれないの?』 『逢ってからのお楽しみって事で!』 『焦らすのね 笑、明日ならいいわよ!』 『じゃ、この前会った駅の改札の所でいい?』 『わかった!』 改札手前でみっちゃんの見つけた信彦は軽く手を挙げる。みっちゃんもてっちゃん(信彦)を確認すると自分のお腹の前あたりで小さく手を振る。その仕草に信彦は少しキュンときた。 「ごめん、待った?」 「そうでもない 笑」 「良かった。みっちゃん美人だからすぐナンパとかされて拉致されたらどうしようかと心配して!」 「そんな心配要らないわよ、何の国家試験だったの?」 「まあまあ、慌てない 笑」 「ホント焦らすわね~笑」 「とにかく入ろう!」 2人は前回と同じ店に入っ

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  • みっちゃんと…3 - signal3のブログ

    「御礼だなんてそんなの、いいですから!でもこうやって再会出来たのも何かの縁、軽く一杯行きますか?」 「はい!」 2人は決して大きくもない傘に無理矢理入って駅前の居酒屋に向かった。 「ちゃんと入らないと濡れますよ、てっちゃん」 「みっちゃんこそ、自分の傘なんだから」 「笑笑」 「そこでいい?」 「はい、何処でも!」 「乾杯!!」 「改めてお詫びします。てっちゃんを巻き込んで当にごめんなさい」 「いいんですよ!うまく切り抜けたんだし、こうやって再会出来たのも僕は嬉しいです」 「でもびっくりしたでしょ!?」 「そりゃ最初はちょっとパニクりましたよ!知らない美女が切迫感溢れる表情でこっちに来るんだもん!」 「笑笑」 「素朴な質問、何で僕の所に?」 「私のほうがもっとパニクってたんですよ、理由なんてわかりませんけど、たぶん目が合って能的にそう思ったんじゃないかな?」 「能」 「だってあの状況で

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