Webマーケティングの改善を試みるも、思った成果を上げられないと腐心する企業は少なくない。リクルートエージェントが1年以上にわたって実施した「Web構造改革」からは、課題の個々を改善するのではなく、経営戦略やコスト削減とどう結び付くかをまでを考えることが成功の秘訣であることが分かる。 人材紹介大手のリクルートエージェントは、コスト削減とWebサイトからの転職希望者の登録数増を両立させるべく、2008年にWebマーケティングの抜本的な改革に踏み切った。 具体的にはリスティング広告の費用を4分の1に減らしたり、SEO(検索エンジン最適化)対策を徹底することで「転職」という単語の検索順位を25位から4位に押し上げたりした。Webマーケティングの基本事項を徹底的に洗い直すとともに、Webサイトをつかさどるシステムインフラの改善や人材の再配置なども行い、同社の経営戦略にも踏み込んだ。地道な改善が実を