米国の市場調査会社IDCによると、AR(Augmented Reality、拡張現実)とVR(Virtual Reality、仮想現実)の機器やソフトウエア、サービスに対する全世界の支出額は、今年(2019年)200億ドル(約2兆1700億円)の大台を突破する見通しだ。 こうして市場は今後も高い伸び率で推移し、その2017年から2022年までの年平均成長率は、69.6%になると予測している。 AR、VRとは ARは、目の前の現実の環境にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術。例えば、メガネ型や透過型ヘッドマウントディスプレーなどの情報機器を使い、現実の風景にさまざまな情報を表示すれば、工場などの作業現場で業務の効率化が大幅に向上するとして、今後の可能性が期待されている。 (インフォグラフィックス出典:ドイツ・スタティスタ) 一方、VRは、目の前にある実際の場面から離れ、完全にデジタル世界に