ウクライナ東部でマレーシア機が撃墜された事件で、親ロシア派の後ろ盾となってきたロシアへの批判が高まるなか、プーチン大統領は、異例のビデオメッセージを出し、「この悲劇を政治的な目的のために利用する権利は誰にもない」と述べて、欧米各国に反論しました。 ロシアのプーチン大統領は21日未明、マレーシア航空機の撃墜について異例のビデオメッセージを発表しました。 この中でプーチン大統領は「われわれは、すべての当事者に流血をやめ、交渉のテーブルに着くよう求めてきた。戦闘が再燃していなければ、この悲劇は起きなかった」と述べ、ウクライナ政府と親ロシア派の武装集団との対立が、事件の引き金になったと主張しました。さらに、欧米各国が、旅客機を撃墜した可能性が指摘される親ロシア派の後ろ盾となってきたロシアを批判していることについて、「この悲劇を政治的な目的のために利用する権利は誰にもない」と述べて、反論しました。