南米アルゼンチンで、女性から男性に性別を変えたトランスジェンダーの「夫」が妊娠し、国から妊娠手当の支給が認められた。法律で受給者は「女性」に限られているため、夫が「男性」であることが壁になっていた。性的マイノリティーの権利保護に手厚い同国でも、こうしたケースで妊娠手当が支給されるのは初めてという。 地元メディアによると、妊娠したのはエリアス・マクシミリアノさん(23)。自らの性に違和感を感じ、国に登録する性別を男性に変更。容姿も男性にみえるが、生殖機能は保っていた。同じように性別を男性から女性に変えたニコルさん(23)と結婚し、子どもに恵まれた。 妊娠手当の支給を求めた2人に対し、社会保障機構は当初、「対象者は妊娠した女性に限られる」と拒否。だが、「差別にあたる」との主張を受け、今月になって例外的な措置として支給を認めた。これを機に、対象を女性に限った現行法の見直しが検討される可能性がある
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