菅義偉首相は3日の自民党臨時役員会で党総裁選への不出馬を表明後、官邸のエントランスで記者団の質問に答える「ぶら下がり取材」に応じたが、追加質問を受け付けず、わずか2分程度で終わった。通例では、首相が国内外に大きな影響を与える退陣を決断したら、すぐに正式な記者会見を開いて理由などを説明していた。 首相は記者団の取材に対して、新型コロナウイルス対策と総裁選の両立は莫大(ばくだい)なエネルギーが必要で困難だと指摘。「来週にでも改めて記者会見をしたい」と述べると、小野日子(ひかりこ)内閣広報官が「終わります」と宣言して打ち切った。