2年間弱に及ぶ「家を持たない生活」にピリオドが打たれ、新しい暮らしを熱海ではじめてから、今日でちょうど三週間の月日が流れた。連日、様々なひとがこの場所に足を運んでくれる。多分、総勢で200人近くの人々が訪れた。今日、この場所に拠点を構えて以来、はじめて誰も訪問客の来ることがない一日を過ごした。 家を持たない生活をはじめてから、風呂の有り難みは際立って見えるようになった。風呂は最高だ。足が伸ばせる。疲れが取れる。冷えた身体が温まる。水の流れに癒される。自然に「あああ」と声が出る。さみしい時には、自分を抱き締めてくれているようにも感じる。月の夜、露天があれば天国だ。— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2015, 12月 21 新月を迎えて、今夜か、明日の夜には、西の空に三日月を見ることができる。古来から、三日月は「やがて満ちて、望みが叶えられる月」であると言われてきた。しかし、西