（CNN）　ノーベル平和賞の受賞が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏の弁護士らによると、劉氏の妻、劉霞さんが10日に獄中の同氏と面会した後、北京市内で事実上の自宅軟禁状態に置かれている。 米人権団体フリーダムナウの弁護士によると、劉霞さんは遼寧省の刑務所で劉氏に受賞を伝えることができたが、帰宅後に罪状なしのまま軟禁状態となった。自宅アパートからの外出を許されず、外からの訪問も禁じられている。携帯電話も破壊されたとみられるが、ミニブログのツイッターには書き込みできる状態だという。 劉霞さんのものとされる書き込みは、「8日から自宅軟禁となり、いつ皆さんに会えるか分からない。携帯電話が破壊されたので電話を受けたりかけたりすることはできない」「9日夜に暁波に会い、受賞を伝えた。今後のことは後日話す」としている。 人権活動家の王金波氏はツイッターで、「劉霞さんの携帯電話が使えなくなったため別の

平壌で１０日、朝鮮労働党創建６５周年を記念して行われた軍事パレードを観閲する金正日総書記（右）と金正恩氏（新華社）＝ロイター１０日、平壌で行われた軍事パレードを見ながら拍手をする金正恩氏＝ＡＰ平壌で１０日、朝鮮労働党創建６５周年を記念して行われた軍事パレード＝ロイター１０日、朝鮮労働党創建６５周年を祝って行進するミサイル部隊。朝鮮中央通信が配信した＝朝鮮通信 　【ソウル＝牧野愛博】北朝鮮の平壌で１０日、朝鮮労働党創建６５周年を記念する軍事パレードが行われ、金正日（キム・ジョンイル）総書記や三男の金正恩（キム・ジョンウン）党中央軍事委員会副委員長らが観閲した。北朝鮮メディアは異例の生中継で伝え、一部の海外メディアも取材を許された。金総書記からの権力継承作業が公になった正恩氏の登場を、国内外に印象づける狙いがあるとみられる。 　北朝鮮の軍事パレードは２００８年９月の建国６０周年記念日に民兵によ

最近、中国の異質ぶりが浮き彫りとなる出来事が相次いでいる。尖閣諸島沖でおきた中国漁船衝突事件での日本への報復措置、ノーベル平和賞をめぐり服役中の民主活動家、劉暁波（りゅう・ぎょうは）氏に授与しないようノーベル賞委員会（ノルウェー）にかけた圧力。エスカレートする中国の対応をみて、北朝鮮の核問題を巡る六カ国協議取材のため、たびたび北京を訪れた際、同僚記者に勧められた「中国の大盗賊・完全版」（高島俊男著、講談社現代新書）を思いだし、改めて読み直してみた。　同書では「中華人民共和国は、中国の歴史上、漢、明につづく強力な盗賊王朝である」と規定。漢の初代皇帝劉邦（りゅうほう）、明の初代皇帝朱元璋（しゅげんしょう）ともに「盗賊」だとする。ほかにも唐末の黄巣（こうそう）や明末の李自成など都を攻略した人物はいるが、長続きしたのは漢（約４００年）と明（約３００年）だった。　そして、毛沢東率いた中国共産党につい

沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、海上保安庁が撮影したビデオ映像の公開を日本政府が先延ばし続けるなか、中国国営通信社や共産党系のインターネットサイトで、海保の巡視船側が中国漁船に衝突したとする図などが掲載されている実態が１０日、明らかになった。日中首脳会談が４日に行われたにもかかわらず、中国当局も放任を続けており、中国政府の一方的な主張が“既成事実化”する恐れも強まっている。（原川貴郎）　中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙「環球時報」は、衝突事件の“実態”について、日本の巡視船の方から中国漁船に衝突したとする説明図を掲載してきた。中国政府の「日本の巡視船は中国の領海で中国漁船を囲み、追いかけ、行く手を遮り、衝突して損傷させた」（姜瑜・中国外務省報道官）との主張に沿ったものだ。　「（中国漁船が）巡視船に体当たりした悪質な事案で逮捕は当然」（前原誠司外相）とする日本側の説明とはまっ

中国から解放され帰国、会見するフジタの高橋定さん（中央）＝１０日午後、東京都渋谷区のフジタ本社（矢島康弘撮影）（写真：産経新聞） 「解放のあてがなく憂鬱（ゆううつ）だった。毎日、不安な気持ちで過ごした」。中国当局から解放された準大手ゼネコン「フジタ」の現地法人副部長、高橋定（さだむ）さん（５７）は１０日、疲れた表情で拘束中の心境を淡々と語った。 ［フォト］高橋さんの妻「大変安心しました」 午後４時すぎ、東京都渋谷区のフジタ本社の記者会見場に集まった報道陣は約５０人。無数のフラッシュがたかれる中、フジタの役員らと会場に現れた高橋さんは緊張した様子で一礼。 冒頭、「外務省などに解放に向け尽力いただいたことに深く感謝します」と用意したメモを読み上げた。 拘束中は常に２人の監視員が付いており、同僚の携帯電話に届いた「救命（助けて）」とのメールは、監視の目を盗んで送ったという。拘束中の取り調

富山市興人町の運河の土手で９日午後、犬が顔だけ出した状態で土に埋められているのが見つかり、通報で駆けつけた消防署員と警察官が保護した。富山県警富山中央署は悪質ないたずらとみて、動物愛護法違反（虐待）容疑で調べている。 同署によると、犬は体長約１メートル、体重約３０キロの雑種とみられる雄。全身を横向きにされ、体の上に高さ７０〜８０センチの土が山のように盛られていた。９日午後２時５分ごろ、犬が盛んにほえる声に通行人が気付き、通報した。ぐったりしていた犬は現在、署でドッグフードを食べ、元気に回復しつつあるという。【岩嶋悟】 【関連記事】 ＜犬を飼うなら＞犬と私の１０の約束 捨て犬の特別譲渡会：６頭に新飼い主　／岡山 究・求・救・Ｑ：吉備中央町に捨て犬、特別譲渡会開催−−１５日　／岡山 動物愛護法違反：飼い犬５匹餓死　容疑で４０代男を書類送検−−米沢　／山形 ＜ニッポン密着＞「廃棄物