仙台市の奥山恵美子市長は17日、ジャイアントパンダを市八木山動物公園(同市太白区)に貸し出してくれるよう、中国の程永華駐日大使に要請したことを明らかにした。東日本大震災で被災した子供たちの心を癒やすのが目的で、つがいの2頭を希望しているという。 奥山市長によると、5月の日中韓首脳会談で被災地を訪れた中国の温家宝首相が被災地の女子児童から「パンダが大好きで旅行のたびに見に行く」と書かれた手紙をもらい、その返事を出したことが6月に報道されたのを機に、パンダ飼育を発案したという。市長は9月2日、在日中国大使館で大使と面会し「子供たちが勇気付けられる」と要請。大使は中国に市の希望を伝えると約束した。 中国は00年、阪神大震災に見舞われた神戸市の要請に応じ、同市立王子動物園に2頭を貸与した。奥山市長は記者団に「中国からはまだ返事はないが、期待したい」と話した。 仙台市の要請に外務省幹部は「被災地にと