近年、日本においてITに関連した社会を脅かす事件や事故は対岸の火事とは言えない状況にあると筆者は考えます。「あらゆる場所」で「いつでも」、「好きなときに」ITの力を駆使して、今まで知りうることのなかった情報を簡単に入手することができるからです。 ITは人の生活に密接し、利便性を向上しているほか、今までだれも考えつかなかっただろう出来事を可能にしています。 当然、データ量が爆発的に増大しているため、セキュリティ事故に伴うデータ漏洩は社会に大きな影響を与え、多くの人の機会損失(お金を払っていることに対するサービスの享受が損なわれている)を与えています。 本連載では、データが最終的に集まる場所であるデータベースを対象として、セキュリティを確保するために考慮すべきことや日本オラクルのセキュリティコンサルタントのノウハウについて説明します。 データベースセキュリティとは? データベースにおいてセキュ