はじめに PowerDNSを用いて、物理的、地理的に冗長化(※)された権威DNSサーバの構築例を紹介します。本稿では「さくらのクラウド」上に構築していますが、同等の構成をとれる環境では同じ設定が可能かと思います。 PowerDNS自体の説明は、Wikipediaやその他わかりやすいサイトや資料が多数あるため、本稿では割愛しますが、 権威DNSサーバとして動作する PowerDNS Authoritative Server DNSキャッシュサーバとして動作する PowerDNS Recursor の2種類があります。ここでは権威サーバとして使用するため前者を導入します。 ところで、冗長化したからといって必ずしも高可用性を実現できるわけではありません。冗長化はその必要条件にすぎないからです。ことDNSの可用性については、DDoS対策、オペレーション、バックアップ体制など、他にも重要な要素が多々