いま、日本の電力供給体制は、歴史的に三度目の転換期に入っている。転換の軸は「電力自由化」「発送電分離」だ。 日本に電力産業が誕生してほぼ130年。草創期から民間電力会社の自由競争の時代が続いたが、1930年代、軍部と連携した革新官僚の策動で、電力事業は国家管理に移された。「日本発送電(日発)」という特殊法人が、発電、送電を独占。戦争のためにあらゆる物資、人、産業を統制し、動員する「国家総動員体制」が敷かれた。これが最初の転換だった。 しかし、戦争に敗れて国家が破たん。日本を占領統治したGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は、日発の解体を政府に命じる。独占企業体の日発は政治家、官僚に深く食い込み、抵抗した。これに対して「電力の鬼」と呼ばれた民間電力の雄、松永安左エ門がGHQと組んで「9電力分割」による民営化案をつくり、国会に提出。だが、日発に抱き込まれた国会議員は動かず、審議未了で、あわや廃
サイバーエージェントが近く、ビジネスパーソン向け実名のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「intely(インテリー)」を正式に開始することが本誌取材で明らかになった。同社は8月22日からパソコンとスマートフォンのブラウザーから利用できるベータ版を開始していた。 正式版移行に伴い、米アップルのiPhone、米グーグルのAndroid搭載端末向けのアプリを公開。年内に100万人の会員登録を目指すという。様々なスマートフォン向けアプリを急ピッチで開発するサイバーエージェントは、今後、数億円から十数億円に及ぶ大規模なプロモーションを展開する見通し。こうしたプロモーションで、intelyの知名度も一気に向上させる予定だ。 同社はブログサービス「アメーバ」で2400万人の会員を抱えるほか、アバター(化身)を使って交流するコミュニティサービス「アメーバピグ」は1200万人を超える会員を集め
「他人の不幸になら、私たちはいつだって十分に耐えられる」と言ったのは、あのモラリストのラ・ロシュフコーだったろうか。たしかにこの言葉はある種の真実を語っているが、しかしそれは半面の真実でしかない。私たちはいつだって自分自身の不幸に十分耐える力を持っているのであって、そちらに目を向ける方がずっとよい。いや、そうしなければいけない。運命の手が肩に置かれたら、もう逃れられない。ならば死ぬしかないのか、どうにかして生き延びるのか。大方の人は後者をとる。生命の力はすばらしい。 洪水に遭った人たちも、こうして状況に対応した。仮設の橋にも文句を言わずに足をかけたし、学校や役場などにすし詰めにされた人たちもなんとか住み心地をよくし、心から満足して食べ、眠った。戦争に行ったことのある人たちも、同じような話をする。戦場で辛いのは、戦争をしていることではなく、足が冷たいことだ。だから火を起こすことを必死で考える
本物の不幸というものがやはり存在することは、認めざるを得ない。それはそれとして、人々がある種の想像力を駆使して不幸を一段と膨らませていることも、またたしかである。自分の職業に愚痴をこぼす人に、あなたは毎日少なくとも一人は出くわすことだろう。その人の言い分は、いかにももっともに聞こえるにちがいない。どんなことにも文句はつけられるし、完全なものなど存在しないからである。 あなたが学校の先生なら、物知らずで知的好奇心のかけらもない礼儀知らずの若者に教えなければならないのだ、と歎くだろう。あなたが技術者なら、無用の書類の洪水に溺れかかっている、と不平を言うだろう。あなたが弁護士なら、こちらの言うことを聞きもせず、居眠りしながら食事を消化しているような裁判官の前で、弁論を述べなければならないのだ、と言うことだろう。 あなたの言うことはおそらくほんとうだ、私はそう信じる。この手のことはいつも、真実だと
このコラムについて 「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」。アランの『幸福論』の有名な一節です。アランはリセ(高等中学校)の哲学教師でした。『幸福論』は、教師生活の傍ら、1906年から1914年まで「プロポ(哲学断章)」として新聞に毎日連載されたものが基になっています。日本でも愛読されてきた『幸福論』を、翻訳家、村井章子さんの新訳でお届けします。落ち込んだときや、心が“折れた”と感じたときに、ぜひ読んでみてください。そんなネガティブな感情がすうっとなくなり、いつの間にか自分だけの幸福感を味わえるようになると思います。 記事一覧 記事一覧 2012年9月7日 ともかくも幸福になることを誓わなければいけない 【最終回】幸福になるという誓い 悲観主義は気分に、楽観主義は意志による。気分任せにしていると、人間はだんだんに暗くなり、ついには苛立ち、怒り出す。このことは、ルールのない遊びをし
楽天は5月17日、米国で3位に位置づけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)運営会社、米ピンタレストへの出資を発表した。ピンタレストは2010年3月にサービスを開始した写真特化型のSNS。インターネット上から収集した写真を軸に利用者間でコミュニケーションを図る。開始から2年で約1800万人の利用者を持つ。今回、ピンタレストが第三者割当増資により調達した金額は1億ドル(日本円で80億円)で、楽天はその一部を引き受ける形で出資した。 ピンタレストはツイッターやフェイスブックと比べると日本での知名度は低い。しかし、米国の有力投資家たちがこぞって出資したがっている成長株、それがピンタレストだ。この出資に楽天が成功した理由は何か。同社の三木谷浩史会長兼社長が独占インタビューに答えた。 コボの買収のときは「ホームラン」って言ったけど、今回は「極上のシーズニング」を手に入れた感じ。いや、「秘
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